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平成23年度(2011年度) 公開講座

テーマ 「危機を考える」〜希望をいかに紡ぐか〜

講座の概要

3月11日に発生した東日本大震災は、巨大津波、原発事故が加わり未曾有の惨禍をもたらしました。しかし、それにもかかわらず被災地では、さまざまな絆とともに悲しみを心の奥に立ち上がる人々の姿が数多く見られました。希望を見ることができるように思います。そもそも万全な備えといったものがあるのかとも思いますが、東日本大震災は、私たちにあらためて危機への備えの一方での希望の問題を考えさせました。私たちは、さまざまな危機とともに日常を生きているといっても過言ではありません。今年の公開講座では、東日本大震災を機に、さまざまな場、領域でみられる危機の問題と希望をいかに紡ぐかの問題について、考えてみようと思います。
 現代はコンピューターが社会に深く埋め込まれています。しかし、コンピューターは完全無欠でなく、誤動作などで人間が危機にさらされる場合さえあります。今年の第1講は、悪意ある攻撃の脅威からどう身を守るかなど、安全な情報化社会についてお話します。オリンピックは、スポーツを人類共通の文化にすることに大きく貢献して来ました。しかし、現在、さまざまな問題(危機)を抱えていることも否定できません。第2講では、原点から見たオリンピックの可能性について考えます。私たちは、多くのストレスを抱えながら日々を過ごしています。老化も人生の中ではストレスでしょうか。人生(老化)の危機を上手に乗り越える生き方について考えるのが、第3講です。一方、人間関係のストレスは、全ストレスの大半を占めると言われています。第4講では、人間関係に起因するストレス=心の危機、を乗り越えるためにはどうすればよいか、についてお話します。東日本大震災の被災地では多くのボランティアが活動していますが、実は、わが国では、大正12年の関東大震災時に、歴史に残る組織化されたボランティア活動が展開されていました。今年の公開講座の最後は、「危機から希望」へと題し、これまで危機にあって展開されてきたボランティア活動を検証し、日本人の「底力」についてみなさまと一緒に考えます。


講座の内容・講師
開 催 日
講 座 名
講 師 名
1
9/15(木)

「強い」コンピューターをめざして
〜安全な情報化社会を作るために〜

経営学科
川久保和雄 教授

2
9/22(木)

オリンピックの原点から見たオリンピックの可能性
〜スポーツを通じた人間形成と他者理解〜

健康スポーツ科学科
都筑 真  講師

3
9/29(木)

人生(老化)の危機を乗り越える

看護学科
谷田恵美子 教授

4
10/6 (木)

ストレスから心を守る
〜人間関係とストレスの行動科学〜

こども学科
大西理恵子 講師

5
10/13(木)

危機から希望へ
〜歴史から学ぶボランティアと日本人〜

福祉学科
大深 俊明 准教授


日 時 ・ 会 場
(日時)全5回(9月15日,22日,29日,10月6日,13日)
    18:30〜20:10
(会場)福山平成大学 7号館7103教室
申      込
(期間)8月1日(月)〜9月3日(土)
申 込 方 法
受講希望の方は電話またはE-mailで連絡いただければ、所定の「申込往復ハガキ」を送付いたします。
受講対象者
及び定員
一般市民 250名
受  講  料
無料
受  講  証
5講座中4講座以上の受講者に受講証を授与
申込及び
問い合せ先
庶務課
〒720-0001 広島県福山市御幸町上岩成正戸117-1
Tel:(084)972-5001  Fax:(084)972-7771
E-mail:shomu2@heisei-u.ac.jp


テーマ 「危機を考える」〜希望をいかに紡ぐか〜
第1回 9月15日(木) 川久保和雄 教授(経営学科)
「強い」コンピューターをめざして
〜安全な情報化社会を作るために〜
 現代は高度情報化社会と呼ばれ、コンピューターが社会のインフラとして、深く埋め込まれています。もはやコンピューターなしでは、社会全体が機能しません。しかし、コンピューターは完全無欠ではなく、故障することもあれば、悪意のある攻撃を受けることもあります。また極端な場合、誤動作や設計ミスで、人間が危険にさらされることさえ考えられます。この講座では、そのような弱点をいかに克服して、「強い」コンピューターを作り上げているのか、また悪意ある攻撃の脅威からどう身を守っていくのか、などについて、わかりやすく説明します。

第2回 9月22日(木) 都筑 真 講師(健康スポーツ科学科)
オリンピックの原点から見たオリンピックの可能性
〜スポーツを通じた人間形成と他者理解〜
 オリンピックはこれまで、スポーツの世界規模での普及・拡大を促し、スポーツを人類共通の文化にすることに大きく貢献してきましたが、過度の商業主義、ドーピング使用にまで至る過剰な競争、国威発揚の手段化など、現在のオリンピックは様々な問題を抱えており、オリンピックのあり方そのものが問われています。しかし、オリンピックはスポーツによる、より良き社会の構築を企図して復興されたものなのです。 本講義では、オリンピックを復興したフランス人ピエール・ド・クーベルタンのスポーツ思想(スポーツを通じた人間形成と他者理解)を紐解きながら、より良き社会を構築しうるオリンピックの可能性について考えていきたいと思います。

第3回 9月29日(木) 谷田恵美子 教授(看護学科)
人生(老化)の危機を乗り越える
 私たちは、日頃から多くのストレスが抱えながら、日々を過ごしています。ホルムスら(1967年)は一生で生じるストレスを社会適応尺度であらわし、配偶者の死を100、結婚を50、同居家族数の変化を15と述べています。日々の生活を難なく過ごすためには、上手にストレスと付き合うことが必要です。マイナスのイメージはプラスへ変えたらいかがでしょうか。 老化も、人生の中ではストレスと捉えることができます。50歳を超えると老化を感じるようになります。アンチエイジングが叫ばれ、健康器具・健康食品が多く出回っています。老化を受け止めつつ、上手に生きていく方法はないでしょうか。

第4回 10月6日(木) 大西理恵子 講師(こども学科)
ストレスから心を守る
〜人間関係とストレスの行動科学〜
  「ストレスを感じたことがない」という方は、どれくらいいらっしゃるでしょうか。私たちの多くは、日々様々なストレスに悩まされています。特に人間関係のストレスは、全ストレスの大半を占めると言われるほどに私たちの心の健康に大きな影響を及ぼします。例えば、友人、職場の同僚、親と子、家族、地域・・・。この社会で生きていく限り、人間関係に起因する葛藤は避けようがないものです。では、このようなストレス=心の危機をうまく乗り越えていくためには、どうすればよいのでしょうか。 本講座では、ストレスのしくみについて学び、上手な対処法とストレスをためないコミュニケーションのコツについて考えます。

第5回 10月13日(木) 大深 俊明 准教授(福祉学科)
危機から希望へ
〜歴史から学ぶボランティアと日本人〜
 東日本大震災では、多くの犠牲者と甚大な被害を出すという事態に直面しました。そして多くのボランティアたちが全国から集まり、復興への足がかりを築いています。 ボランティアと言えば1995年の阪神淡路大震災が代表的ですが、わが国ではそれよりずっと以前、1923年(大正12年)の関東大震災において、歴史に残るような組織化されたボランティア活動が展開されています。また、1997年の「ナホトカ号重油流出事故」においても、多くのボランティアの手で最悪の海浜汚染から脱した事実もあります。この講座では、これらの事実を検証しながら、危機に挑む日本人の「底力」について考えてみることにします。



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