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経営学科教員リレーBlog 2020_1(堀越)コロナ禍とレジリエンス

2020/11/20経営学科

経営学科が不定期更新でお届けする経営学科教員リレーBlog2020 1回目の今回は、堀越先生です。
コロナ禍とレジリエンスと題してお送りします。

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筆者は主に、中小企業のリスクマネジメントについて研究しています。今回は、パンデミックが世界中で猛威を振るう状況をかんがみて、「コロナ禍とレジリエンス」というテーマでお話します。

レジリエンス(resilience)という言葉があります。しなやかさ、再起力、適応力などを意味し、近年、自然災害やテロ、新興感染症など、悲痛な出来事のたびに使われるようになりました。いま私たちが直面するコロナ禍でも、「パンクに備えた社会の実現を」とか、「ジャスト・イン・ケースの発想を」といった比喩とともに、この言葉の重要性が訴えられています。

つまり、厄災に見舞われたあとに再起や適応ができるように、人も企業も社会も(厄災に見舞われる前に)「しなやかさ」を持っておく必要がある。そして、既成の概念にとらわれず、ぎりぎりまで切り詰めたり、張り詰めたりしないことが、長期的にみればかえって、私たちのパフォーマンス向上につながる(かも知れません)。

 写真は、筆者が緊急事態宣言下の中小企業を対象に実施したアンケート調査結果をまとめた論文です。この論文からも、経営者の健康状態の悪化、衛生資材や商品在庫の不足など、コロナ後のレジリエンスのため、中小企業のいくつかの課題が明らかにされています。全文がウェブサイトで公開されていますので、興味のある方はご覧ください。
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https://www.shokosoken.or.jp/shokokinyuu/2020/09/202009_4.pdf

論文『新興感染症と中小企業経営』(転載許可済)
(クリックするとPDFが表示されます)

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堀越先生、ありがとうございました。


さて、第2回目の次回をお楽しみに!
(不定期更新ですが、来週にはお届けできます!)


ナビゲーター:奥田(経営学科・大学教育センター)

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