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【こども学科】学科長にインタビュー分解と構成が好きな好奇心旺盛50代

2021/05/07こども学科

今日はこども学科学科長の三藤教授にインタビューです。


■こども学科はどんな学科でしょうか? 

実践的な実力がある保育・教育の専門職を育成する学科です。
こどもによりそう先生になる」を合言葉に、保育・教育の現場でばりばりと働ける人材を育成しています。一定の条件をクリアすれば3資格・免許同時取得も可能です(*保育士資格、幼稚園教諭・小学校教諭一種免許状)。
学科の個性を3つのキーワードで紹介してみましょう。 

★「Casual(カジュアル)」……少人数指導(保幼系35名・小学校系15名程度)により、教員との距離がとても近く、気さくでフレンドリー且つ個に応じ徹底した指導をおこなっています。
★「Organic(オーガニック)」……命がある、本物という意味で使っています。キャンパスは緑豊かで、教室の座学だけでは学べない本物を学べます。近隣の幼稚園さんとの「落ち葉ひろい」活動や生活科、理科、保育内容(環境)などでは四季折々の「自然」、「命」を実感する授業を展開しています。
★「Creative(クリエイティブ)」……GIGAスクール構想、ICT、プログラミング、英語教育など新時代の教育にもいち早く対応した授業内容をおこなっています。また、デジタル絵本づくりや出前ペープサート、野外コンサートなどアクティブ・ラーニングを超えた、創ること、表現すること、行動することを重視した学びを重視しています。創造力は実践力でもあり、21世紀を創り出す力です。

 

 ■こども学科の学生には、どのように育ってもらいたいと思っていますか? また、そのために、どのように学生を育成する方針ですか?

 着任した職場で、「こども学科の学生は力がある。」「こども学科の卒業生に来てもらえてうれしい。」と喜んで頂けるような資質・能力を身に付けた保育者・教育者になってもらいたいと考えています。
教育方法ですが、入学してきた学生個々の資質・能力をよく見ながら、階段を一段一段上がるように伸ばしています。
学生たちにはキャンパスライフを存分に楽しんでもらいたいと思っています。クラブやサークル、友だち関係でも学生時代にしかできないことを思い切りやって欲しいです。
一方で私たちは鍛えることも忘れません。そのあたりは少人数制のメリット、教育力を生かし、メリハリをつけています。例えば、小学校教員を目指す初等系の授業は15人くらいがベストだと思っています。教育法の授業では、15人全員フルタイムの模擬授業をおこない、理論的にも実践的にも鍛えます。このあたりは他大学では真似できない教育方法だと思っています。学生にもよく言うのですが、運転技能が十分でない人に自動車免許は出せないのです。甘い考えの人には資格・免許は出しません。


■三藤教授の専門領域を教えて下さい。また、なぜその専門を深めたいと思われたのか、もしきっかけがあったなら教えて下さい。

 専門は初等国語科教育学で、「物語の創作」学習の有用性と指導方法を探求しています。これまでの研究をまとめた専門書が2月に出たので、学科ブログをご参照頂ければ幸いです。→こちら  

 生きていく上で「言葉」というものが持つ重要性や「言葉」がもたらしてくれる喜びというものについては言うまでもないことですが、「創る」ということの重要性と有用性についてもかねて痛感していました。
ところが、この領域は国語科教育の中でもながらく日陰の存在で、戦後に限ってみても60年くらいはおまけのような存在でした。実践も研究も大変停滞していたんですね。そういう状況もあって、この領域を研究する人間が必要だと思い、のめりこんでいきました。

 

■学生時代に思い出に残っていることを教えて下さい。

 中学の頃はバスケをしていたんですが、洋楽ブームや日本の音楽に影響を受けてバンド活動を始め、高校や大学ではどっぷりはまっていました。曲や詩を書く(創る)ことやそれを演奏(表現)することの面白さを体感し、それは現在の研究にも大きな影響を与えています。そういうこともあって今でも「関ジャム」や「SONGS」「らららクラッシック」みたいな名曲を理論的、構造的に分析するような番組は好きです。子どもの頃から音楽に限らず、「何がどういう仕組み、構造になっているのか」とか、「こういう風に創るとこんなものが出来上がるのではないか」という分解と構成の活動が基本的に好きなんですね。小さい頃はよくラジオとかバラして、再構成できずに親に怒られていましたけど。
大学時代は所属していた音楽サークルが中心の日々で、ドラマも山ほどあり、今思えば映画のような日々でしたね。

 

■趣味はありますか? もしあれば、教えて下さい。

40代以降は忙しくて趣味の時間が持てないまま来てしまいましたが、元々好奇心旺盛で、いろんなことに興味のある人間です。それは小学校教員の重要な資質でもあると思っています。
映画や音楽は昔から好きです。若い頃はよく大物アーティストのコンサートにも出かけていました。大学の友人とはバンドばかりやっていましたが、長期休暇の間は地元(尾道)の友人と映画を作ったりしていました。ちょうど尾道3部作の頃で、大林監督の影響です。
アウトドアも好きで、ダイビングやボートのライセンス、スキーの2級ももっています。当分やってないですけれど。
また、子どもの頃から車も好きで、自分の車で行ったことがないのは、北海道と沖縄だけです。旅はその土地土地の風土や歴史に触れることができるので、それも魅力ですね。地理や歴史も好きなので、「ブラタモリ」とか大好きです。

 ■最後に、こども学科への進学を考えている高校生の皆さんへのメッセージをお願いします。

 福山・備後エリアの皆さん。
隣の芝生はきれいに見えるといいますが、灯台下暗しです。ここ福山にあなたをしっかり育てる場所があります。
また、遠方の皆さん。
毎年山陰や四国、九州の方からも入学してきてくれています。福山は温暖でほどよく都会で、学生にはとても住みやすい街です。今、コロナ禍によっていろいろと制限もありますが、福山平成大学は、開放的なキャンパスのお陰で密になりにくく、とても爽やかな日々が続いています。
大学生活を思い切り楽しみ、また思い切り学んで、力のある保育者・教育者になってもらいたいと思っています。
こどもによりそう先生になる。」という本学科のキャッチフレーズは、本当に力のある保育者・教育者になるということを意味しています。

保育者・教育者の道を志す皆さんのご入学をお待ちしています。

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