著書・論文・学会発表等

  1. 著書・ソフトウェア
    1. ひろみの栄養指導システム(ソフトウェア)
      福井正康,佐藤裕保,北山冨士子,多喜克徳,加川弘美,寺本路夫
      三谷コンピュータ 平成2年
      マークカードの利用出来る外来、及び検診会場用の栄養指導システム。
    2. パソコン実習 青之巻
      笠井保監修,荒金好実,佐藤真司,日置慎治,福井正康
      大学教育出版 平成4年
      パソコン実習の最初の段階としてワープロと表計算を学ぶためのテキスト。
    3. パソコン実習 赤之巻
      笠井保監修,荒金好実,佐藤真司,福井正康
      大学教育出版 平成4年4月
      プログラミング実習の最初の段階としてBASICを学ぶためのテキスト。
  2. 論文
    1. Axially Symmetric and Stationary Solutions of New General Relativity
      Masayasu FUKUI and Kenji HAYASHI
      Prog. Theor. Phys. Vol.66 No.4 (1981) 1500-1503
      重力が時空の曲率に基づく一般相対論に対して、捩率に基づくように構成された理論を新一般相対論と呼ぶ。この理論に於ける重力方程式の定常軸対称厳密解を求め、その性質について議論した。
    2. Massless Torsion Fields I
      Masayasu FUKUI
      Prog. Theor. Phys. Vol.71 No.3 (1984) 633-647
      重力を時空の曲率と捩率によって記述するポアンカレゲージ理論に於て、
      無質量捩率場の存在の可能性を弱場近似を用いて系統的に議論し、モデルを確立した。
    3. The Homogeneous, Isotropic Universe in New General Relativity
      Masayasu FUKUI and Takeshi SHIRAFUJI
      Prog. Theor. Phys. Vol.71 No.5 (1984) 1063-1073
      重力を時空の捩率で記述する新一般相対論の基本場である平行ベクトル場について、一様等方性の定式化を行った。さらに宇宙モデルとして、重力方程式の厳密解を求め、その性質について議論した。
    4. The Kasner Type Universe in New General Relativity
      Masayasu FUKUI, Junnichi MASUKAWA and Osamu MIYAMURA
      Prog. Theor. Phys. Vol.71 No.6 (1984) 1213-1220
      重力を捩率で記述するn次元時空の新一般相対論に於て、平行ベクトル場にある種の仮定をして、一般相対論に於ける一様非等方解であるKasner解と同様な重力方程式の厳密解を求めた。
    5. Solutions of New General Relativity
      Masayasu FUKUI
      OUAM 84-7-1(大阪大学プレプリント 1984 学位論文)
      新一般相対論の厳密解に関する本人のこれまでの3つの論文をまとめ、解の適用領域の検討のために計算機による数値計算を付加した。
    6. Massless Torsion Fields II
      Masayasu FUKUI and Junnichi MASUKAWA
      Prog. Theor. Phys. Vol.73 No.1 (1985) 75-83
      ポアンカレゲージ理論の無質量捩率場の存在の可能性について、前回調べ残した部分を、無質量場のゲージ不変性の観点から検討した。
    7. Weak Field Approximation of New General Relativity
      Masayasu FUKUI and Junnichi MASUKAWA
      Prog. Theor. Phys. Vol.73 No.4 (1985) 973-978
      無質量場のゲージ不変性の考え方を新一般相対論に適用し、重力のスピン-スピン相互作用の存在の可能性を示唆した。
    8. Conformal Rescalings Applied to Poincare Gauge Theory
      Masayasu FUKUI, Kenji HAYASHI and Takeshi SHIRAFUJI
      Prog. Theor. Phys. Vol.74 No.4 (1985) 852-865
      場のスケール変換であるConformal変換をポアンカレゲージ理論に適用し、Conformal不変となるLagrangianのモデルを求めた。
    9. Bianchi Type-I Universe in New General Relativity
      Masayasu FUKUI, Junnichi MASUKAWA and Shinsuke OGINO
      Prog. Theor. Phys. Vol.76 No.4 (1986) 938-944
      新一般相対論のKasner型解をさらに一般化して、物質場を含み、新一般相対論で特徴的な axial-vector fields が0でないような重力方程式の厳密解を系統的に求めた。
    10. 病院死亡割合の府県格差に関する研究
      福井正康,緒方昭,山本和子,西川美紀,古崎すみえ,梶田悦子,山崎紀美,大井田隆,矢島鉄也,藤下ゆり子,景平圭子
      病院管理 24巻4号(1987)335−344
      府県格差を利用して、病院死亡割合に影響を与える因子について統計的に検討した。データの処理のプログラムはパソコン上のC言語を用いた。
    11. わが国の病院在院日数に関する統計
      緒方昭,山本和子,西川美紀,福井正康,古崎すみえ,梶田悦子,山崎紀美,大井田隆,矢島鉄也,藤下ゆり子,景平圭子
      病院管理 24巻4号(1987)323−333
      わが国の平均在院日数を種々の要因別に集計し傾向を分析すると同時に、都道府県格差を利用して、影響を与える因子について統計的に検討した。データ処理はC言語を用いた。
    12. 看護勤務表作成・管理システム −基本構造とアルゴリズム−
      福井正康,北角英子,山本和子,梶田悦子,緒方昭,野村泰子
      病院管理 26巻 4号(1989)275−282
      看護勤務表を、パーソナルコンピュータを用いて自動作成するシステムを作成し、その基本的なアルゴリズムを示した。
    13. 都道府県別統計資料から見た施設内死亡の増大に影響する社会経済的要因
      伊木雅之,福井正康,緒方昭,梶田悦子,高山成子,山崎紀美,大井田隆,矢島鉄也
      病院管理 27巻2号(1989)113−121
      施設内死亡割合への社会経済的影響を調べるために、主成分分析により得られた社会経済因子と施設内死亡割合の重相関を求め特徴を検討した。
    14. マークカードによる栄養指導システム
      福井正康,緒方昭,梶田悦子,山崎紀美,高山成子,寺本路夫,佐藤裕保,北山富士子,多喜克徳,加川弘美
      臨床栄養 76巻5号(1990)493−498
      入力の省力化の為にマークカードを利用する栄養指導システムを作成した。この方法は病院の外来や検診会場等で広く利用出来る。
    15. 夫婦の年齢差別にみた出生年コホートにおける離婚の発生率
      梶田悦子,伊木雅之,福井正康,緒方昭,高山成子,山崎紀美,大井田隆,矢島鉄也
      日本衛生学雑誌 45巻3号(1990)745−751
      夫婦の離婚発生状況を夫婦の年齢差という観点から調べた。これまでの離婚率では表現しきれなかった、離婚の発生率を新しい指標を導入することによって明確にした。
    16. The development of personal computer-based medical consultation system for diagnosis of congenital malformation syndromes using MUMPS
      Kazuko YAMAMOTO, Masakatsu SUDO, Yosuke SHIGEMATU, Masayasu FUKUI and Junnichi MASUKAWA
      Med. Inform., Vol.15, No.4, (1990) 355-362
      データベース言語SP-MUMPSを用いて先天性奇形の診断システムをパソコン上に構築した。結果の表示部分にはBASICを利用し、図も表示出来るようにした。
    17. 統計学・経営科学分析システムUASM1 −基本システム−
      福井正康、佐藤真司、田口賢士
      福山大学経済学論集 17巻2・3合併号 (1993)110−136
      経営科学と統計分析共通に利用出来るインターフェイスを持つ分析ソフトウェアの可能性について、具体的にサンプルプログラムを作成して検討した。
    18. Contribution of Standardization in Technology Transfer
      Katashi TAGUCHI, Masayasu FUKUI and Shinji SATO
      福山大学経済学論集, 20巻, 1・2号, (1995) 350-374
      開発途上国への技術移転の定性的モデルを作成し、国際標準化の問題との関係を論じた。また、マレーシアへの技術移転の推移を、生産関数及び生産効率性の変化で捉えた。
    19. わが国戦前の綿紡績データベースシステムの構築
      福井正康, 田中三樹, 矢倉伸太郎
      福山平成大学経営情報学研究, 2号, (1997) 65-80
      わが国戦前の綿糸の生産量と財務データについて主要な紡績会社毎にパソコン上でデータベース化した。特に綿糸は種類が多く、会社、年度、月、種類毎の生産量は約14万件のデータ数となった。重要と思われる指標については簡単に検索出来るメニューも用意した。
    20. Normative Model for Modernizing Sea Transportation Systems in Developing Countries, Taking into Account Technology Transfer
      Katashi TAGUCHI and Masayasu FUKUI
      福山平成大学経営情報学研究, 2号, (1997) 81-105
      開発途上国における海運システム発展のための規範モデルを提示した。国際協定、国際標準化、技術移転、他産業への影響等考慮しながら、いかにして全体を1つの(将来的に計算可能な)経済モデルとして作り上げるか模索している。
    21. Regional Integration and Logistics
      Katashi TAGUCHI and Masayasu FUKUI
      Proceedings of Tenth World Productivity Congress, Chile, (1997)
      地域統合と産業構造の変化によって、海運の効率化の必要性が高まっている現状と、それを推進させるための国際協定について解説し、具体的に産業構造の変化を産業連関分析により論じた。
    22. Regional Integration, Transportation and Logistics
      Katashi TAGUCHI and Masayasu FUKUI and Mitsuo KISHI
      Proceedings of International Maritime Conference Indonesia, (1997) 1-22
      地域統合、産業構造、貿易構造の変化によって、海運の効率化の必要性が高まっている現状を解説し、具体的に産業構造の変化を産業連関分析により、RAS法等を用いて時系列的に論じた。
    23. A Chronological Transition of the Indonesian Industrial Structure and Devel-opment of the Shipping Sector
      Katashi TAGUCHI and Masayasu FUKUI
      福山平成大学経営情報研究, 3号, (1998) 71-90
      アジア地域の発展途上国の工業化政策の進展とそれに対する国際及び国内海上輸送の貢献について考察するために、インドネシアの1971年、1975年、1980年、1990年の産業連関表分析による産業構造の経年変化を観察した。特に産業変化の要因分析と産出予測を試みた。
    24. 社会システム分析のための統合化プログラム
      福井正康, 田口賢士
      福山平成大学経営情報研究, 3号, (1998) 109-127
      社会システム分析に用いられる様々な手法を統一的に扱うソフトウェアの作成を開始した。その際、データの取り扱いの全く異なる分析を一つのパッケージに収めるための基本的枠組みを考察した。また、共同で開発する可能性を考えて、簡単な仕様書も付けた。
      本文参照(PDF形式)
    25. 社会システム分析のための統合化プログラム2
      −産業連関分析・KSIM・AHP−
      福井正康, 田口賢士
      福山平成大学経営情報研究, 3号, (1998) 129-144
      開発中の統合化プログラムにおいて、各分析の理論とそれに基づいた具体的なプログラムの利用法を解説した。
      本文参照(PDF形式)
    26. Transportation Planning Based on I-O Analysis Linked with LP
      Masayasu Fukui and Katashi Taguchi
      Proceedings of DGHE-JSPS Second Seminar on Marine Transportation Engineer-ing, Indonesia, (1998)
      コスト最小の輸送計画立案のために、地域産業連関表によって産業構造を取り入れた新しい線形計画手法を提案した。
    27. 「所有・支配・経営」からみた日本企業の百年 T
      −綿糸紡績企業を事例とした経営史的研究−
      田中三樹, 矢倉伸太郎, 福井正康
      福山平成大学経営情報研究, 4号, (1999) 29-50
      日本型経営システムについての評価を試みるために、明治期以来の日本の綿糸紡績企業を対象に、株式の所有構造や役員の構成を中心に作成したデータベースシステムの経営史的な重要性について論じた。
    28. 「所有・支配・経営」からみた日本企業の百年 U
      −紡績経営データベースシステムの構築−
      福井正康, 田中三樹, 矢倉伸太郎
      福山平成大学経営情報研究, 4号, (1999) 83-97
      明治期以来の日本の綿糸紡績企業を対象に、株式の所有構造や役員の構成を中心に作成したデータベースシステムのデータ構造・検索項目・利用法等について解説した。
    29. An Optimal Regional Transport Scheme by I-O Analysis Combined with LP
      Masayasu Fukui and Katashi Taguchi
      福山平成大学経営情報研究, 4号, (1999) 69-82
      コスト最小の輸送計画立案のために、地域産業連関表によって産業構造を取り入れた新しい線形計画手法を提案し、実用可能性を模擬的なデータにより確認した。
    30. 社会システム分析のための統合化プログラム3
      −線形計画法・待ち行列シミュレーション−
      増川純一, 福井正康, 田口賢士
      福山平成大学経営情報研究, 4号, (1999) 99-115
      開発中の社会システム分析統合化プログラムにおいて、線形計画法及び、待ち行列シミュレーションの理論とそれに基づいた具体的なプログラムの利用法を解説した。
      本文参照(PDF形式)
    31. 「所有・支配・経営」からみた日本企業の百年 T
      −綿糸紡績企業を事例とした経営史的研究(2)−
      田中三樹, 矢倉伸太郎, 福井正康
      奈良産業大学『産業と経済』, 第14巻, 第4号, (1999) 35-56
      日本型経営システムについての評価を試みるために作成したデータベースの中で求めた様々な指標について、経営学的観点からその意味を考察した。
    32. 社会システム分析のための統合化プログラム4 −基本統計−
      福井正康
      福山平成大学経営情報研究, 5号, (2000) 89-100
      社会システム分析に用いられる手法を統合的に扱うプログラムの中に、基本的な集計・検定・推定に関する統計手法を加え、その理論とメニューを説明した。
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    33. 戦後わが国紡績業のトップ・マネジメント(1)
      田中三樹, 矢倉伸太郎, 福井正康
      奈良産業大学『産業と経済』, 第15巻, 第2号, (2000) 35-49
      戦後日本紡績業のトップマネジメントに関するデータベース作成の意義とデータの取り扱い方法及び、新たに追加された検索機能について説明した。
    34. 社会システム分析のための統合化プログラム5 −システムの改良・ISM−
      福井正康
      福山平成大学経営情報研究, 6号, (2001) 91-104
      社会システム分析を統合的に扱うプログラムのエディター機能を強化し、各分析プログラムを手直ししてホームページ上で公開した。この論文では、エディターの利用法とシステムの変更点及び、新しく追加された分析ISMについて説明した。
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    35. わが国綿紡績企業経営の統計的研究 −明治〜昭和前期主要企業を事例として−
      田中三樹, 矢倉伸太郎, 福井正康
      福山平成大学経営情報研究, 6号, (2001) 37-55
      戦前期の主要紡績会社19社を対象にして、(1)中心製品であった綿糸生産高、(2)綿糸販売先、(3)財務といった経営データに関するデータベース化を試みた。このシステムを用いて、戦前の紡績業と紡績各社の基本的な経営政策とその動向を調べた。
    36. 社会システム分析のための統合化プログラム6 −DEA・実験計画法・クラスター分析−
      福井正康, 細川光浩
      福山平成大学経営情報研究, 7号, (2002) 65-83
      社会システム分析を統合的に扱うプログラムに、包絡分析法(DEA)、実験計画法、クラスター分析を加え、その理論と統計量の定義及び表示結果を示した。
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    37. 社会システム分析のための統合化プログラム7 −多変量解析−
      福井正康, 細川光浩
      福山平成大学経営情報研究, 7号, (2002) 85-106
      社会システム分析を統合的に扱うプログラムに、重回帰分析、判別分析、主成分分析、数量化T類、数量化U類、数量化V類を加え、統計量の定義と表示結果を示した。
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    38. 情報処理に関する企業アンケート調査結果の統計的考察
      細川光浩, 福井正康
      福山平成大学経営情報研究, 7号, (2002) 107-124
      福山平成大学に求人票を送付している中四国地区の企業を対象にした「大学における情報処理教育に関するアンケート調査」の集計結果をもとに、企業の情報処理環境と新入社員に望む情報処理能力について統計的な考察を行った。
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    39. 戦後日本における紡績業の生産構造と効率性
      野田真哉, 新見幸子, 細川光浩, 福井正康
      福山平成大学経営情報研究, 8号, (2003) 59-71
      日本の戦後から平成期にかけての、主要紡績企業8社の生産構造をCobb-Douglas型生産関数に基づいて特定し、包絡分析法(DEA)により生産効率性を検討して、これら2つの分析結果の関係を論じた。
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    40. 社会システム分析のための統合化プログラム8 −正準相関分析・因子分析・ユーティリティ−
      福井正康, 細川光浩
      福山平成大学経営情報研究, 9号, (2004)23-35
      社会システム分析を統合的に扱うプログラムに、多変量解析の正準相関分析と因子分析を組み込んだ。また、授業の資料作成やサンプルデータの作成で利用される関数描画、密度関数描画、データ発生の機能についても付け加えた。
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    41. 5段階法による授業評価の分析
      福井正康, 奥田由紀恵, 細川光浩
      福山平成大学経営研究, 1号, (2005)83-101
      福山平成大学で平成15年度の前期末と後期末に行った、5段階評価法を用いた学生による授業評価アンケート調査の結果を統計的に分析し、前期と後期の比較、受講数と評価の関係、受講態度と評価の関係などについて議論した。
      本文参照(PDF形式)
    42. 学生授業評価の特徴と結果公表による効果
      福井正康, 奥田由紀恵, 細川光浩
      日本教育情報学会誌「教育情報研究」, 第21巻第3号, (2005)21-31
      福山平成大学で平成15年度の前期末と後期末に行った学生による授業評価アンケート調査の結果を前期と後期の比較を中心に分析し、初めての結果公表による影響について議論した。
    43. 社会システム分析のための統合化プログラム9 −Dematel法・社会的意思決定手法・その他の機能強化−
      福井正康, 光平直嗣, 細川光浩
      福山平成大学経営研究, 3号, (2007)87-107
      社会システム分析を統合的に扱うプログラムCollege AnalysisをVisual Basic Ver.6.0からVisual Basic.NET対応に書き換えた。また新たにDematel法と社会的意思決定手法の分析を加え、ISM、待ち行列シミュレーション、因子分析、描画プログラムなどに新しい機能を追加した。
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    44. Development of a Readability Index for Japanese Learners of EFL - An Interim Report -
      Toshiaki Ozasa and Masayasu Fukui
      ICTATLL Workshop 2007 Preprints, 1-3 August, 2007, 29-35 (Hiroshima)
      ICTATLL: Information and Communications Technology in Analysis, Teaching and Learning of Languages
      外国人英語学習者のためのリーダビリティの指標として、単語難易度と熟語難易度を含む形式を提案したが、これに実際の教科書による単語辞書と熟語辞書を適用し、その有効性を検討した。同時に、リーダビリティ指標や単語辞書などの作成過程などのデモンストレーションを行った。
    45. Measuring Readability for Japanese Learners of English
      Toshiaki Ozasa, George R.S. Weir and Masayasu Fukui
      Proceedings of the 12th Conference of Pan-Pacific Association of Applied Linguistics, 19-21 December, 2007, 122-125(Pattaya, Thailand)
      外国人英語学習者のためのリーダビリティの指標として、単語難易度と熟語難易度を含む評価式を提案した。JACET 8000をベースに中学・高校の英語教科書より作られた辞書による評価式とBNCの単語出現頻度を難易度とした辞書による評価式を比較した。同時に、評価プログラムのデモンストレーションを行った。
    46. 日本人英語学習者のためのリーダビリティ指標の開発 中間報告(1)
      小篠敏明, 福井正康, 細川光浩
      福山平成大学経営研究, 4号, (2008)47-57
      本研究は、外国人学習者にとって難易度に影響を及ぼす言語要素を変数として取り入れた新しい計算式を作成することによって、外国人学習者のための新しいリーダビリティ指標の数式とこれを算出するコンピュータソフトを開発することを目的としている。リーダビリティ指標の数式を開発するために、本研究では、実行可能で、貢献度が高いと考えられる、あらゆる要素を用いて重回帰分析を行い、最も効率よく、かつ、効果的にリーダビリティを予測できる変数の組み合わせを探し出し、これに基づき計算式を作成した。
    47. 英文リーダビリティ測定システムの開発
      福井正康, 小篠敏明
      福山平成大学経営研究, 4号, (2008)81-98
      英文リーダビリティの測定にはこれまで様々な指標が用いられて来たが、多くは単語数と音節数によるものであった。我々はこれらに単語と熟語の難易度を加え、新たな指標を開発したが、これには単語と熟語の難易度を与える辞書とこの辞書を利用して文を解析するプログラムが不可欠であった。我々はこのプログラムの主な3つの機能、リーダビリティの測定、新しい指標作成のためのデータ出力、新しい辞書の作成方法について説明する。
      本文参照(PDF形式)
    48. 社会システム分析のための統合化プログラム10 −トレンドの検定・方程式ソルバー・非線形最小2乗法・多目的線形計画法・待ち行列シミュレータ
      福井正康, 巴達仁貴, 細川光浩, 奥田由紀恵
      福山平成大学経営研究, 4号, (2008)99-116
      我々は教育分野での利用を目的に社会システム分析に用いられる様々な手法を統合化したプログラム College Analysis を作成してきた。今回は新たに統計の分野でトレンドの検定と非線形最小2乗法、数学の分野で方程式ソルバー、ORの分野で多目的線形計画法と待ち行列シミュレータを加えた。
      本文参照(PDF形式)
    49. Toward a Readability Index for Japanese Learners of EFL
      Toshiaki Ozasa, George R. S. Weir and Masayasu Fukui
      Proceedings of the 13th Conference of Pan-Pacific Association of Applied Linguistics, 20-22 August, 2008, 59-62 (University of Hawaii, Manoa)
      100程度の例文について専門家に難易度判定を依頼し、その結果を用いてこれまでの重回帰式による英文リーダビリティ指標を補正した。補正式の作成には専門家の難易度を目的変数、これまでの指標による評価を説明変数にした非線形最小2乗法を用いた。
    50. Development of a Readability Index Attuned for Japanese EFL Texts
      Toshiaki Ozasa, Masayasu Fukui and Mitsuhiro Hosokawa
      ICTATLL Workshop 2008 Preprints, 18-20 September, 2008, 60-66 (University of Colombo, Sri Lanka)
      専門家による難易度判定を元に、これまでの重回帰式による英文リーダビリティ指標を補正したが、この発表では特に指標作成の実際の方法に重点を置き、プログラムのデモンストレーションを中心に話を進めた。
    51. 単語と熟語の難易度を考慮した英文リーダビリティ指標の作成法
      福井正康,小篠敏明
      教育情報研究, 第24巻, 第3号, (2008)15-22
      英文リーダビリティの測定にはこれまで単語数と音節数による指標が多く考えられて来たが、我々はこれらに単語と熟語の難易度を加えた新しい指標の作成方法を開発した。それには単語と熟語の難易度を与える辞書とこの辞書を利用して文を解析するプログラムが不可欠であった。この論文ではプログラムの製作過程と動作を通して、新しい指標の作成方針とそれを具体的に実現する方法を解説する。我々の指標は教科書を基に作り上げられており、すべての英語学習国でその国の英語教育の実情に合わせて容易に作成できることが特徴である。
    52. 日本人英語学習者のためのリーダビリティ指標の開発(2) 中間報告
      小篠敏明, 福井正康, 細川光浩
      福山平成大学経営研究, 5号, (2009)35-49
      これまで開発した重回帰式による英文リーダビリティの指標に、英語の専門家4人による判断を加え、非線形の変換により、新しい指標を作成したが、この論文ではその過程を詳述する。
    53. 中学生のストレス反応尺度作成の試み
      山本和代,福井正康
      全国看護管理・教育・地域ケアシステム学会
      看護・保健科学研究誌, 9巻, 1号, (2009)71-77
      学生のストレス反応の実態を把握し、ここの生徒のストレス反応の傾向を把握するためのストレス反応尺度を作成した。
    54. 大学生の生と死に対するイメージの検討
      梶原京子,新山悦子,忠津佐和代,望月悦子,福井正康
      全国看護管理・教育・地域ケアシステム学会
      看護・保健科学研究誌, 9巻, 1号, (2009)115-124
      教員養成課程で学ぶ学生に対して「死の教育」の一つとしてがんで子どもを亡くした母親の講演を計画し、講演前後に学生の死生観に関するイメージ調査を実施し、どのように変化するのかを明らかにすることで、今後の死の教育方法に示唆を得た。
    55. Vocabulary of the Primary English Textbooks of Thailand and Japan
      平成21年9月11日(金)(10・11日)
      Kiyomi Watanabe, Toshiaki Ozasa, Seishin Miura and Masayasu Fukui
      ICTATLL Workshop 2009 Preprints, 18-24 (Corinth, Greece)
    56. Development of a User-Friendly Readability Application Software
      平成21年9月11日(金)(10・11日)
      Toshiaki Ozasa, Noriko Abe, Yoshio Hosaka and Masayasu Fukui
      ICTATLL Workshop 2009 Preprints, 41-49 (Corinth, Greece)
    57. タイピングにおける速度変化のパターン分析
      奥田由紀恵, 細川光浩, 福井正康
      福山平成大学経営研究, 6号, (2010)45-56
    58. 日本人英語学習者のためのリーダビリティ指標の開発(3)
      小篠敏明, 福井正康, 細川光浩
      福山平成大学経営研究, 6号, (2010)57-70
    59. College Analysis による数理系教育
      福井正康
      福山平成大学経営研究, 6号, (2010) 71-80
      著者はこれまで地方都市にある私立大学文系学部(経営学部)において、統計学、経営科学、意思決定などの授業を行ってきた。学生数の減少による学力の格差、文系学生の数学離れという環境の中でいかにして数理系授業に興味をつなぎ止めるか、約10年間の試みを紹介する。
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    60. 社会システム分析のための統合化プログラム11 −時系列分析−
      福井正康,王迎春,王晶,石丸敬二
      福山平成大学経営研究, 6号, (2010) 81-98
      我々は教育分野での利用を目的に社会システム分析に用いられる様々な手法を統合化したプログラムCollege Analysisを作成してきた。今回は新たに時系列分析に関するプログラムを作成した。時系列分析は時間の経過と共に変化する変数の変動の予測を目的とする分析である。我々は変動の分解モデルと呼ばれる手法を用いて、データを傾向変動1(近似モデル)+傾向変動2(予測モデル)+季節変動(振幅変動×周期変動)+残差に分解するモデルを考えた。
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    61. 社会システム分析のための統合化プログラム12 −共分散構造分析(中間報告)−
      福井正康,陳文龍,王嘉g
      福山平成大学経営研究, 6号, (2010) 99-116
      我々は教育分野での利用を目的に社会システム分析に用いられる様々な手法を統合化したプログラムCollege Analysisを作成してきた。今回は統計の分野でよく利用されている共分散構造分析について新しくプログラムを作成した。しかしこのプログラムはアルゴリズムやユーザーインターフェイスなど取り組むべき課題が多く、この論文は中間段階までの報告である。
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    62. 大学生の生と死に対するイメージの検討(第2報)
      梶原京子,新山悦子,忠津佐和代,望月悦子,永井純子,福井正康
      全国看護管理・教育・地域ケアシステム学会
      看護・保健科学研究誌, 10巻, 1号, (2010) 78-87
      教員養成課程の学生に行った「生と死を考える教育」(がんで子どもを亡くした母親の講演)前後に、学生の死生観に関するイメージ調査を実施し、因子分析によりイメージ構造を明らかにすることで、今後の生と死の教育方法について考えた。
    63. College Analysisにおける「2変量関数表示ユーティリティ」の構造と機能
      石丸敬二,福井正康
      福山大学経済学論集, 第35巻, 2号, (2010) 87-106
      社会システム分析ソフトCollege Analysisに組み込まれた2変量関数表示ユーティリティの機能とその実行例を紹介する。
    64. 社会システム分析のための統合化プログラム13 −グラフィックエディタとその応用−
      福井正康, 石丸敬二, 尾崎誠, 宋東明
      福山平成大学経営研究, 7号, (2011) 99-109
      我々は教育分野での利用を目的に社会システム分析に用いられる様々な手法を統合化したプログラムCollege Analysis を作成してきた。分析の中にはネットワーク型の構造図を利用するものが多く、グラフィック画面による構造図入力の必要性が高い。今回はこれらの分析で汎用的に利用されるグラフィックエディタを開発し、各種の分析と連携させた。
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    65. 社会システム分析のための統合化プログラム14 −コレスポンデンス分析・数量化V類−
      福井正康
      福山平成大学経営研究, 7号, (2011) 85-97
      我々は教育分野での利用を目的に社会システム分析に用いられる様々な手法を統合化したプログラムCollege Analysis を作成してきた。今回は、質的なデータに関する分類手法の1つであるコレスポンデンス分析と数量化V類についてプログラムを作成した。数量化V類についてはすでにCollege Analysis に含まれているが、今回コレスポンデンス分析と対応させるために、定義を少し変更して作り直した。
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    66. 社会システム分析のための統合化プログラム15 −品質管理・在庫管理シミュレータ−
      福井正康,付鴻鵬,魏巍,奥田由紀恵,細川光浩
      福山平成大学経営研究, 7号, (2011) 129-150
      我々は教育分野での利用を目的に社会システム分析に用いられる様々な手法を統合化したプログラムCollege Analysis を作成してきた。今回は経営科学で利用される品質管理と在庫管理のプログラムを追加した。品質管理はQC 七つ道具の考え方によって作成されており、在庫管理は、定量発注方式や定期発注方式による、発注点や最大在庫の計算とそれを用いたシミュレーションプログラムである。
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    67. 社会システム分析のための統合化プログラム16 −3Dビューアとその応用−
      福井正康,尾崎誠,石丸敬二
      福山平成大学経営研究, 7号, (2011) 111-127
      我々は教育分野での利用を目的に社会システム分析に用いられる様々な手法を統合化したプログラムCollege Analysis を作成してきた。これまでは統計解析や経営科学に関するプログラムが中心であったが、今後は少し方向性を広げて、大学教養課程の数理教育でも利用できる楽しいプログラムも加えて行きたいと思う。この論文では、グラフィックを3D表示するために作成した3Dビューアの詳細とそれを利用するプログラムの概要について説明する。
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    68. 社会システム分析のための統合化プログラム17 −フラクタルビューア−
      尾崎誠,石丸敬二,福井正康
      福山平成大学経営研究, 7号, (2011) 49-64
      我々は教育分野での利用を目的に社会システム分析に用いられる様々な手法を統合化したプログラムCollege Analysis を作成してきた。最近はグラフィックにも興味を持ち、3D表示を利用したいくつかのプログラムを開発してきた。この度はこれらのプログラムの中で、フラクタルビューアというプログラムを紹介する。これは2Dと3Dのフラクタルを描くツールであるが、既存のマンデルブロ集合などを描く機能も持っている。
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    69. 英文リーダビリティ測定ソフトを用いた英語教育の改善
      小篠敏明,福井正康,細川光浩
      福山平成大学経営研究, 7号, (2011) 65-84
      本稿では、著者小篠と福井が新たに開発した英文難易度測定ソフト、Ozasa-Fukui Year Level, Ver. 2.1(CheckRead Light)の使用方法及び、これを用いた英語教育の改善について、実際に教材用英文のリーダビリティを測定しながら、具体的に考察を行った。本リーダビリティ・ソフトは、教育実践面においては、高等学校入試問題の英文の難易度を統制し、毎年同じ難しさの英文テキストを作成するためのツールとして、あるいは、特定の英語教材の難易度を調べ、その難易度を評価するためのツールとして、また、研究面においては、所与の英文テキストの難易度を今日的視点から測定し、評価するためのツールとして使用することができることが示された。
    70. College AnalysisにおけるPERT学習支援プログラム
      石丸敬二, 福井正康
      福山大学経済学論集, 第36巻, 第1号, (2011) 67-89.
      社会システム分析ソフトウェアCollege Analysisにおける、PERT学習支援プログラムについて、考え方と利用法を多くの例を用いて詳細に説明した。
    71. College Analysisにおけるラフ集合分析プログラム
      石丸敬二, 福井正康
      福山大学経済学論集, 第36巻, 第2号, (2011) 43-60.
      教育分野での利用を目的に社会システム分析に用いられる様々な手法を統合化したプログラムCollege Analysis Ver.4.0に、ラフ集合分析の機能を追加した。ラフ集合分析とは、とのような属性の組み合わせがよい選好結果を与えるかを求める分析手法である。
       この論文では、ラフ集合分析プログラムの利用法を紹介するとともに、最近注目を浴びているスマートフォン(多機能携帯電話)の選好について、学生アンケートをもとにした分析結果を提示している。
    72. 大学生の対人ストレスの実態についての検討 〜集計と尺度全体からみた傾向〜
      山本和代, 福井正康
      看護・保健科学研究誌, 第12巻, 第1号, (2012) 38-45.
      大学生の対人ストレスについての実態調査を行い、ストレス対処行動と社会的スキル及びセルフ・エスティームとの関連を尺度全体から検討した。
    73. 数理系教育ソフトウェアにおける汎用グラフィックインターフェースの提案
      福井正康, 石丸敬二, 尾崎誠
      日本教育情報学会誌「教育情報研究」, 第27巻, 第4号, (2012) 55-66.
      我々は1997年から社会システム分析ソフトウェアCollege Analysisを開発してきたが、2010年、これまでの標準的な、表形式、テキスト形式、グラフ形式の入出力に加え、グラフィックエディタと3Dビューアという汎用のグラフィックインターフェースを組み込んだ。前者は意思決定や経営科学の分析で頻繁に用いられる構造図などのデータ入出力用に、後者は立体図形や3次元グラフなどの出力用に利用される。この論文では我々のプログラムを例に、汎用グラフィックインターフェースの役割とその有効性について論述する。
    74. 社会システム分析のための統合化プログラム18 −ラフ集合分析・不確実性分析−
      福井正康, 石丸敬二, 尾崎誠
      福山平成大学経営研究, 第8号, (2012) 89-107.
      我々は教育分野での利用を目的に社会システム分析に用いられる様々な手法を統合化したプログラムCollege Analysisを作成してきた。今回は、商品の選好とその特徴との関係を見出すために利用されるラフ集合分析と、不確実な状況下において意思決定を支援するための分析手法であるデシジョンツリーやリスク分析についてプログラムを作成した。
    75. 社会システム分析のための統合化プログラム19 −関数グラフ・パラメータ関数グラフ−
      福井正康, 石丸敬二
      福山平成大学経営研究, 第8号, (2012) 109-127.
      我々は教育分野での利用を目的に社会システム分析に用いられる様々な手法を統合化したプログラムCollege Analysisを作成してきた。今回は1変量関数と2変量関数の描画プログラムを改訂し、新たに2次元パラメータ関数と3次元パラメータ関数の描画プログラムを作成した。特に3次元パラメータ関数の描画プログラムは、描画結果が面白い立体図形になるので、関数形を考える過程が楽しめるプログラムである。
    76. 大学生の対人ストレスの構造についての検討
      山本和代, 福井正康
      中国・四国学校保健学会誌「教育保健研究」, 第17号, (2012) 75-84.
      大学生の対人関係上の問題の背景として、ライフスキルの欠如がある。本研究では、ストレス対処行動の得点合計や各因子(以下ストレス対処行動と総称する)を予測するように、社会的スキルやSEの因子による重回帰モデルをつくり、その後、ストレス対処行動と、社会的スキルやSEの質問項目との重回帰モデルを考える。本研究の目的は、これらの分析により、ストレス対処行動に影響する主要な因子や質問項目の関係を求めようとするものである。
    77. 社会システム分析のための統合化プログラム20 − システムダイナミクス・定積分・常微分方程式 −
      福井正康・石丸敬二・尾崎誠
      福山平成大学経営研究, 第9号, (2013) 107-126.
      我々は教育分野での利用を目的に社会システム分析に用いられる様々な手法を統合化したプログラムCollege Analysisを作成してきた。今回は、時間の経過に従って社会システムの変化をシミュレートするシステムダイナミクスと、今後の物理学への応用の準備として、定積分と常微分方程式について基礎的なプログラムを作成した。
    78. College Analysisによる物理シミュレーション1 −質点系の運動・惑星シミュレーション−
      福井正康
      福山平成大学経営研究, 第9号, (2013) 53-79.
      我々は社会システム分析に用いられる様々な手法を統合化したプログラムCollege Analysisを作成し、その中でグラフィック機能を充実させてきた。このグラフィック機能を活用して、今後は大学教養課程の授業に利用できる物理シミュレーションのプログラムを作成して行きたいと思う。この論文では、質点系の運動とそれを応用した惑星シミュレーションのプログラムについて紹介する。質点系の運動では、簡易言語を用いて、床や天井、ひもやバネなど質点の運動する環境も含めて描画する。惑星シミュレーションでは、実サイズの星を様々な距離と角度から眺めることができる。
    79. College Analysisによる物理シミュレーション2 −電荷と電場・電流と磁場−
      福井正康
      福山平成大学経営研究, 第9号, (2013) 81-105.
      我々は社会システム分析に用いられる様々な手法を統合化したプログラムCollege Analysisを作成し、その中のグラフィック機能を利用して物理シミュレーションのプログラムを開発している。今回は、静止電荷による静電場と定常電流による静磁場のプログラムを紹介する。静電場のプログラムでは電場、電気力線、ポテンシャルの厳密計算に加えて、ツリー法や高速多重極展開法のプログラムも加えた。また、磁場のプログラムでは、磁力線などの計算の他に、磁場の中での荷電粒子の運動のシミュレーションを行っている。
    80. 女子大生の健康感の実態と関連要因についての検討
      山本和代・福井正康
      看護・保健科学研究会誌, 第14巻, 第1号,(2013) 95-102.
      我々はこれまで対人ストレッサー、対人ストレス反応、社会的スキル、ストレス対処行動、セルフ・エスティームの構造と関係についてアンケート調査を基に調べてきたが、この研究では、これまでの質問項目に健康感を含めた質問紙によって、別の対象に対して再調査を実施した。その結果はこれまでと類似しており、分析が普遍的である可能性が示唆された。また新規に追加された項目の健康感と対人ストレス等との関係が明らかとなった。
    81. 社会システム分析のための統合化プログラム21 − 乱数生成と検定 −
      福井正康・孟紅燕・呉夢・崔永杰
      福山平成大学経営研究, 第10号, (2014) 63-78
      我々は教育分野での利用を目的に社会システム分析に用いられる様々な手法を統合化したプログラムCollege Analysisを作成してきた。今回は、様々なシミュレーションや統計的な母数推定などに用いられる乱数生成とその検定についてプログラムを作成した。乱数生成では、通常の乱数個別の方法に加え、マルコフ連鎖モンテカルロ法を用いた汎用的に利用できるプログラムについても紹介する。また乱数の検定には、ヒストグラム、p-pプロット、適合度検定、コルモゴロフ−スミルノフ検定が含まれている。
    82. 社会システム分析のための統合化プログラム22 − 幾何アニメーション −
      福井正康
      福山平成大学経営研究, 第10号, (2014) 79-104
      我々は教育分野での利用を目的に社会システム分析に用いられる様々な手法を統合化したプログラムCollege Analysisを作成してきた。今回は図形を描き、動かすことによって、数学的な関数や座標の概念を学ぶことのできる、2次元と3次元の幾何アニメーションについて紹介する。これは、グラフィックを動かして楽しむだけでなく、物理学のシミュレーションにも応用可能で、将来はシミュレーション言語に発展させる予定である。
    83. 2013年度学習指導要領に準拠した新英文リーダビリティ測定指標の開発 ―Ozasa-Fukui Year Level, Ver. 3.0nhncの開発 ―
      福井正康・小篠敏明・細川光浩
      福山平成大学経営研究, 第10号, (2014) 49-62
      新学習指導要領の2013年度施行に伴い、英文リーダビリティ指標Ozasa-Fukui Year Levelを新学習指導要領に準拠したものとすべく、全面大幅改定に着手しVer. 3.0nh,Ver. 3.0ncおよびVer. 3.0nhncを開発した。
    84. 中学生における意欲の有無と精神的健康度に関する研究 −1990年中学生との比較から−
      杉山祥子・福井正康・中村雅子
      中国・四国学校保健学会誌「教育保健研究」, 第18号, (2014) 55-61.
      1990年中村が中学生を対象に実施した心の健康調査に基づき、2013年に同じ調査を中学生を対象に実施し、両者の傾向を比較した。結果で似ている点は、両者とも精神的健康度が低い状態であることである。異なる点は、意欲的な生活ができているかという点で、現代の中学生の意欲レベルは昔に比べて高くなっている。その中でも特に、勉強についての意識に差がある。
    85. 大学生の対人ストレスの実態について −社会的スキルへのストレス対処行動とセルフエスティームの影響−
      山本和代・福井正康
      中国・四国学校保健学会誌「教育保健研究」, 第18号, (2014) 145-152.
      2年前に実施した調査と同じ調査票を用いて、社会的スキル、ストレス対処行動、セルフエスティームとの関連を調べた。結果として、それぞれの因子構造は過去の調査と似ていること、社会的スキルの「コミュニケーションスキル」因子と「問題解決スキル」因子が他の因子に関係していること等が明らかになった。これによって調査の信頼性は深まった。
    86. Development of a Readability Index Attuned to the New English Course of Study in Japan
      Toshiaki Ozasa, George R.S. Weir and Masayasu Fukui
      Proceedings of ICERI 2014 Conference, 2446-2453, 17th-19th November 2014, Seville, Spain
    87. 看護系大学生の糖尿病に対する自己認識と生活習慣の関連性
      佐藤有紗, 庄司晃乃, 刈谷由佳, 荒井葉子, 蔦典子, 福井正康
      看護・保健科学研究会誌, 第15巻, 第1号,(2014) 38-44.
    88. 看護大学生の抱く死生観と看取りケアの関連性
      岡本理沙, 藤原未奈, 柳佳織, 荒井葉子, 齋藤智江, 蔦典子, 福井正康
      看護・保健科学研究会誌, 第15巻, 第1号,(2014) 135-143.
    89. HTML5およびJavascriptによるグラフィックビューアとその応用
      尾崎誠・福井正康
      福山平成大学経営研究, 第11号, (2015) 27-32
      我々は教育分野での利用を目的に社会システム分析に用いられる様々な手法を統合化したプログラム College Analysis をWindows上で作成してきた。今後はその汎用性を高めるためにブラウザ上で動作させるためにHTML5への移植を進めている。この論文では、グラフィック表示をブラウザ上で表示するために作成したグラフィックビューアの詳細とそれを利用するプログラムの概要について説明する。
    90. Development of a Readability Index Attuned to the New English Course of Study of Japan - Development of Ozasa-Fukui Year Level, Ver. 3.3nhsnc -
      Toshiaki Ozasa, Masayasu Fukui and Mitsuhiro Hosokawa
      福山平成大学経営研究, 第11号, (2015) 33-46
    91. 社会システム分析のための統合化プログラム23 − 行列計算・自由記述統計・検定の効率化・層別分割表の検定 −
      福井正康・尾崎誠・細川光浩・奥田由紀恵
      福山平成大学経営研究, 第11号, (2015) 73-92
      我々は教育分野での利用を目的に社会システム分析に用いられる様々な手法を統合化したプログラムCollege Analysisを作成してきた。今回は数学の行列計算、アンケートの自由記述に関する集計、Mantel-Haentszel法に代表される層別分割表の検定、対応のない質的及び量的な比較検定の自動化に関するプログラムについて紹介する。
    92. 社会システム分析のための統合化プログラム24 − 判別分析と数量化U類の整合化 −
      福井正康・尾崎誠・朝日亮太
      福山平成大学経営研究, 第11号, (2015) 93-114
      我々は教育分野での利用を目的に社会システム分析に用いられる様々な手法を統合化したプログラムCollege Analysisを作成してきた。今回はこれまで独立に扱われてきた判別分析と数量化U類のプログラムについて、マハラノビスの距離を利用する方法と正準形式を利用する方法に分けて整理し、統一的にプログラムを再構成した。この論文ではその背景にある理論と実際のプログラムの動作について説明する。
    93. College Analysisによる物理シミュレーション3 −幾何シミュレーション−
      福井正康
      福山平成大学経営研究, 第11号, (2015) 115-142
      我々は統合プログラムCollege Analysisのグラフィック機能を利用して、高等学校から大学教養課程程度の授業に利用できる、数学的な記述を利用した幾何アニメーションと物理シミュレーションのプログラムを作成してきた。この論文では幾何アニメーションと物理シミュレーションの融合について議論する。対象とする現象は、質点系の運動、重力による惑星運動、導体の静電誘導、点電荷と導体電荷による電気力線、電流による磁力線、電場と磁場による点電荷の運動である。
    94. 幾何アニメーションから幾何シミュレーションへ
      福井正康,北村光一,尾崎誠
      日本教育情報学会誌「教育情報研究」,第31巻,1号,(2015) 3-10
      我々は,現在開発を進めているCollege Analysisの中で,解析学や幾何学を楽しく学びながら,シミュレーションで物理に触れる新しい形式のプログラム,幾何アニメーションと幾何シミュレーションを作成した.幾何アニメーションは,数学関数による動画をコマンド形式で記述するプログラムで,2次元表示と3次元表示のものがある.幾何シミュレーションは,3次元幾何アニメーションと物理シミュレーションを融合させたもので,環境をアニメーションで描画しつつリアルタイムにシミュレーション結果を表示するプログラムである.このシミュレーションには,力学だけでなく,電磁気学も含まれることが特徴である.
    95. Development of a Readability Index Attuned to the New English Course of Study of Japan (3) Development of Ozasa-Fukui Year Level, Ver.3.4.2nhnc1-5
      Toshiaki OZASA, Masayasu FUKUI and Kiyomi WATANABE
      International Conference for Language Learning Conference Proceedings, Edited by Pixel, 8th Conference Edition, Florence, Italy, 12-13 Nov. 2015, 349-353
      2012年からの英語教科書の改訂に伴い、Ozasa-Fukuiリーダビリティ指標の変更を行った。今回はNew HorizonとNew Crownの中学1年から高校2年までを使って指標作成を行った。その結果、専門家の評価とソフトの評価のR^2の値が0.880になるような指標が得られた。
    96. グラフィックビューアを利用した3次元パラメータ関数の表示
      尾崎誠・福井正康
      福山平成大学経営研究, 第12号, (2016) 23-29
      我々は教育分野での利用を目的に社会システム分析に用いられる様々な手法を統合化したプログラム College Analysis をWindows上で作成してきた。今後はその汎用性を高めるためにブラウザ上で動作させるためにHTML5への移植を進めている。この論文では、以前本紀要で紹介したブラウザ上でグラフィック表示を行うプログラムであるグラフィックビューアを利用して3次元パラメータ関数を表示するプログラムの概要について説明する。
    97. 社会システム分析のための統合化プログラム25 − パス解析・多次元尺度構成法・数量化W類 −
      福井正康・尾崎誠・朝日亮太
      福山平成大学経営研究, 第12号, (2016) 61-76
      我々は教育分野での利用を目的に社会システム分析に用いられる様々な手法を統合化したプログラムCollege Analysisを作成してきた。今回は変数間の影響の方向性と強さを求めるパス解析と定義された距離からデータの多次元空間での配置を求める多次元尺度構成法及び数量化W類についてプログラムを作成した。この論文ではこれらの分析の理論を説明し、具体的なプログラムの利用法を紹介する。
    98. 社会システム分析のための統合化プログラム26 − グラフと定積分の拡張・不等式グラフ −
      福井正康, 尾崎誠
      福山平成大学経営研究, 第12号, (2016) 77-94
      我々は1997年から社会システム分析プログラムCollege Analysisの開発を続けており,大学の文系学部の統計学,経営科学,意思決定等の授業で活用してきた.最近では数学の分野にも範囲を拡げ,いくつかのプログラムを作成してきたが,この報告では,関数グラフと微積分を中心とした7つのプログラムの利用法と,高校から大学へかけての理系の数学の授業での活用法について考える.
    99. 社会システム分析のための統合化プログラム27 − 局所重回帰分析・パネル重回帰分析 −
      福井正康, 岩村忠昭, 尾崎誠
      福山平成大学経営研究, 第12号, (2016) 95-111
      我々は教育分野での利用を目的に社会システム分析に用いられる様々な手法を統合化したプログラムCollege Analysisを作成してきた。今回は予測曲面の形状を仮定しない予測手法である局所重回帰分析と複数変数の時系列データによるパネル重回帰分析についてのプログラムを紹介する。特にパネル重回帰分析では予測の精度を上げるために、傾向変動及び周期変動分解による時系列分析の予測値を変数として加えることを考えた。これにより2つの手法の良い部分を活かすことができると考える。その際、傾向変動としては局所回帰分析を使って予測値を求める方法を取り入れている。
    100. Development of a Readability Index Attuned to the New English Course of Study of Japan (4) - Development of Ozasa-Fukui Year Level, Ver. 3.5nhnc1-6 -
      Toshiaki OZASA, Kiyomi WATANABE and Masayasu FUKUI
      ICSSB (International Conference on Social Sciences and Business) Conference Proceedings, ICSSB-6954, 385-395 (August 25-27, 2016, Tokyo)
      Since 2007, we have been engaged in developing readability indices attuned to the English textbooks based on the English Course of Study in Japan, and have newly developed readability indices, Ozasa-Fukui Year Level, Ver. 1, 2 and 2.1. However, the Course of Study was revised and put into force from 2012 on, which made it necessary to update these English readability indices. This paper reports on a project that aims to develop a new readability index that is attuned to the new English teaching system of Japan, Ver. 3.5nhnc1-6.
    101. 社会システム分析のための統合化プログラム28 −メタ分析・ロジスティック回帰分析−
      福井正康, 小玉一樹, 尾崎誠
      福山平成大学経営研究, 第13号, (2017) 69-98
      社会システム分析ソフトウェアCollege Analysisの中で作成した、複数の研究資料をまとめてより強固な結論に導くための手法であるメタ分析や、2項分布や多項分布の確率を説明変数の多項式の関数として求めるロジスティック回帰分析について、プログラムを作成した。この論文ではこれらの分析の理論を説明し、具体的なプログラムの利用法を紹介する。
    102. 社会システム分析のための統合化プログラム29 −パラメータ設計・オンライン品質工学−
      福井正康, 大山知之, 織田望
      福山平成大学経営研究, 第13号, (2017) 99-120
      社会システム分析ソフトウェアCollege Analysisの中で作成した、経営科学の分野で品質管理に利用されるパラメータ設計(オフライン品質工学)とオンライン品質工学についてのプログラムを紹介する。パラメータ設計は製品の品質を設計段階で高めようとする手法で、SN比を基に最善の制御因子を求める手法である。オンライン品質工学は品質を金額ベースで表し、工場のラインでの計測とそのフィードバックを管理する手法である。
    103. 社会システム分析のための統合化プログラム30 −異常検知−
      福井正康, 大山知之, 織田望
      福山平成大学経営研究, 第13号, (2017) 121-138
      社会システム分析ソフトウェアCollege Analysisの中で作成した、品質管理で実践される異常検知についてのプログラムを紹介する。ここでは複数変数の正規性を持つデータと正規性を持たないデータ、時系列データ、入出力がある場合のデータの異常検知についてその手法を示し、プログラムの利用法について紹介する。
    104. 社会システム分析のための統合化プログラム31 −生存時間分析−
      福井正康, 呉暁娜
      福山平成大学経営研究, 第13号, (2017) 139-162
      社会システム分析ソフトウェアCollege Analysisの中で作成した、中途打ち切りを含むデータから死亡率や生存確率分布を予測する分析手法である生存時間分析のプログラムについて報告する。プログラムには生存時間分布表、Kaplan-Meierのグラフと予測曲線、Cox比例ハザードモデル、最尤法によるWeibullハザードモデルと混合Weibullハザードモデルなどが含まれる。
    105. リーダビリティ測定ツール、Ozasa-Fukui Year Level −システムと測定プログラム−
      福井正康, 小篠敏明
      日本言語教育ICT学会研究紀要, 第4号, (2017) 1-12
      小篠と福井が開発したプログラムCheckReadとその中で利用される判定指標Ozasa-Fukui Year Level について、プログラムの処理方法と指標の作成方法を中心に、長所と短所を比較しながら解説した。
    106. Quantitative Analysis of Initial Stage English Textbooks in Asia in comparison with textbooks in Japan
      Kiyomi Watanabe, Masayasu Fukui
      2018 International Symposium on Teaching, Education, and Learning - Winter Session, Okinawa, Japan, 117-130 (23 - 25 January 2018).
    107. 社会システム分析のための統合化プログラム32 −多重共線性・ブートストラップ他−
      福井正康
      福山平成大学経営研究, 第14号, (2018) 45-64
      多重共線性を回避する手法についてのプログラムを作成し、非線形最小2乗法のプログラムを改訂した。また、ブートストラップ、代表的な多重比較検定、飛び離れたデータの棄却検定、相関と回帰の比較検定のプログラムを追加した。
    108. 社会システム分析のための統合化プログラム33 −最尤推定・MCMC−
      福井正康
      福山平成大学経営研究, 第14号, (2018) 65-84
      最尤推定法によるパラメータの自動推定について議論し、共分散構造分析や非線形最小2乗法のパラメータの初期値設定にMCMCを利用する問題を考えた。またHamiltonianモンテカルロ法をMCMCによる乱数発生に追加した。
    109. アジアの英語テキストの比較分析−中国、台湾、タイの中1教科書の比較−
      渡辺清美, 福井正康
      福山平成大学経営研究, 第14号, (2018) 85-96
    110. 生存時間分析の課題達成問題への適用可能性 −タイピング速度を例として−
      奥田由紀恵, 呉暁娜, 福井正康
      教育情報研究, 第33巻3号,(2018) 43-53
      生存時間分析は,人の死亡や製品の故障などの分析に利用されることが多いが,他の分野にも応用の可能性を持った分析である.著者は課題達成問題という教育分野への適用を考え,分析ソフトCollege Analysisに,混合ワイブル分布を扱う生存時間分析のプログラムを組み込んだ.この報告では,プログラムの利用法の紹介と,タイピング速度の課題を例とした生存時間分析の適用の可能性について議論する.特に,課題達成までの時間の分布には生存時間分析でよく用いられるワイブル分布が適用可能か,タイピング速度に影響及ぼす要因は何かを考える手法として比例ハザードモデルは有効か,などについて考察する.
    111. Statistical Characteristics of English Entrance Exams of Eight National Universities in Japan
      Kiyomi Watanabe and Masayasu Fukui
      International Conference on Education and Learning, Conference Proceedings, August 22-24. pp.373-386 (Waseda University, Tokyo, Japan)
      2017年度の大学入学試験問題から国立大学8校を偏差値別に選び、センター試験問題を加えて、9つの試験問題の英文を量的に調査した。結果、指導要領に準拠した英文難易度測定ツールであるOzasa-Fukui Year Levelでは、すべての入試問題が高校3年レベルより高いことがわかった。さらにコレスポンデンス分析の結果、「専門」と「一般」、「比較文化」と「世界共通」、「主観的」と「客観的」等に分類できることがわかった。
    112. 社会システム分析のための統合化プログラム34 −直交表実験計画法−
      福井正康
      福山平成大学経営研究, 第15号, (2019) 47-62
      著者らは、通常の実験計画法より少ない実験回数で、各要因の効果や要因間の交互作用の効果を測定できる、直交表実験計画法のプログラムを組み込んだ。このプログラムは、直交表の作成と要因の割り当て及び、要因の作用と要因間の交互作用について分散分析を実行する機能を持っている。
    113. コレスポンデンス分析を用いた英文テキスト分類における語数調整法と単語の選択基準
      福井正康、渡辺清美
      福山平成大学経営研究, 第15号, (2019) 63-78
      コレスポンデンス分析(対応分析)を用いたテキスト分類では、テキストからの単語選択の方法に決まりがなく、利用者の経験を頼りに分析を行うことが多かった。これに対して、著者らは例文を使った試行的な分析によって、安定的な結果を導く語数の調整法と利用する単語の選択基準を求めた。その結果、二重調整法及び、0比率に基づく単語選択という新しい2つの方法を提案した。
    114. A大学生の情報通信機器利用及びインターネット依存の実態について−男女比較から−
      中村雅子, 福井正康, 杉山祥子
      福山平成大学福祉健康科学研究,第14巻, (2019) 87-92
      A大学において情報通信機器利用及びインターネット依存に関する調査を行った結果、スマートフォンの使用が最も多く、男女差ではゲーム機の使用時間では男子、スマートフォンの使用時間では女子が有意に高かった。
    115. Statistical Characteristics of English Entrance Exams of National Universities in Japan
      Kiyomi Watanabe, Masayasu Fukui and Mitsuhiro Hosokawa
      International Journal of Humanities and Social Sciences, Vol. 11, No. 6 (2019), 14-27
      日本の国立大学の英語の入試問題の特徴を量的に分析した。2017年と18年の8つの大学の英語の問題で使用されている文章をデジタル入力し、学習指導要領に準拠した英文測定ツールであるOzasa-Fukui Year Levelを使って、学年単位の測定を行った。結果は8つの大学とも高校3年を超えるレベル7が平均値であった。次に8つの文章の関係を調べるためにコレスポンデンス分析とクラスター分析を行った。結果は、18年度の京都大学と18年度の北海道大学との関連性が高いことが認められた。この分析方法をさらに積み重ねることによって英文入試問題の特徴が明らかにできることがわかった。
    116. 社会システム分析のための統合化プログラム35 −回帰分析の拡張・トービット回帰分析−
      福井正康, 兎内祥子
      福山平成大学経営研究, 第16号, (2020) 85-104
      我々は教育分野での利用を目的に社会システム分析に用いられる様々な手法を統合化したプログラムCollege Analysisを作成してきた。今回はこのプログラムに計量経済分野で使われる統計分析手法を追加する。この論文では、中心極限定理を基にして拡張された回帰分析、床効果や天井効果を持つデータに対するトービット回帰分析について、その理論とプログラムの利用法を解説する。
    117. 社会システム分析のための統合化プログラム36 −パネルデータ分析・操作変数回帰分析−
      福井正康, 兎内祥子
      福山平成大学経営研究, 第16号, (2020) 105-125
      我々は教育分野での利用を目的に社会システム分析に用いられる様々な手法を統合化したプログラムCollege Analysisを作成してきた。現在、経済特有の考え方や分析手法を取り入れることを目標にプログラム開発を進めており、今回は回帰分析における欠落バイアスの除去を目的とした、パネルデータ分析と操作変数回帰分析を組み込んだ。いずれも初心者が簡単に試せることを目的に開発している。
    118. テキストコレスポンデンス分析専用プログラムの開発
      福井正康, 渡辺清美
      日本言語教育ICT学会研究紀要, 第7号, (2020) 49-58
      What we call the Text Correspondence Analysis is a particular type of correspondence analysis which utilizes correspondence analysis with a word frequency list spread over a two-dimensional contingency table in which words are listed in the row of the table and text names are listed in the column. The Text Correspondence Analysis requires preprocessing of standardization of the word frequency and the number words used for the analysis. We developed a program run by a simple menu, which will produce necessary results relevant to text analyses. The program includes a special function which will animatedly demonstrate how the results will evolve as the number of words changes. We believe this program sheds a new light on statistical programs for the textual analysis.
    119. 社会システム分析のための統合化プログラム37 −医療分野への拡張−
      福井正康, 奥田由紀恵, 永井純子
      福山平成大学経営研究, 第17号, (2021) 69-85
      我々が作成してきたソフトウェアCollege Analysisに、医療分野でよく用いられる分析手法で、罹患率に関する推定と検定、標本数の決定の問題、ROC曲線、傾向スコアマッチング、κ係数に関するプログラムを追加した。
    120. 社会システム分析のための統合化プログラム38 −経済時系列分析−
      福井正康, 兎内祥子
      福山平成大学経営研究, 第17号, (2021) 86-111
      我々が作成してきたソフトウェアCollege Analysisに、経済学で利用される時系列分析についてプログラムを作成した。経済分野での時系列分析は、自己回帰・分布ラグモデルと呼ばれる重回帰分析を元にしたモデルであるが、推定誤差について、時系列的な変動や相関を含む形となっており、複雑な処理を必要とする。
    121. 社会システム分析のための統合化プログラム39 −2値項目反応理論−
      福井正康, 奥田由紀恵, 細川光浩
      福山平成大学経営研究, 第17号, (2021) 113-133
      我々が作成してきたソフトウェアCollege Analysisに、最近教育分野で応用が進んでいる項目反応理論に関するプログラムを組み込んだ。この手法のプログラムは新しいものではないが、考え方の独自性と重要性から、また今後の発展的な問題を扱う基礎として、我々のシステムには重要である。
    122. 社会システム分析のための統合化プログラム40 −ナッシュ均衡ツール−
      福井正康, 細川光浩, 奥田由紀恵
      福山平成大学経営研究, 18号, (2022) 37-55
      著者らは経営学などでも使われるゲーム理論のプログラムをCollege Analysisに組み込んだ。今回はゼロ和2人ゲームと非協力非ゼロ和2人ゲームの純粋戦略問題と混合戦略問題を扱った。その際、解の表示形式を表やグラフなど4種類として、教育的な配慮を行っている。特に、均衡解の意味が分かるような解の表示に特徴がある。
    123. 社会システム分析のための統合化プログラム41 −多変量分散分析・陰関数グラフ−
      福井正康, 奥田由紀恵, 細川光浩
      福山平成大学経営研究, 18号, (2022) 57-78
      我々はCollege Analysisの中に分散分析の拡張である多変量分散分析を追加した。また、これまで機能が弱かった2次元および3次元陰関数グラフについて独立なメニューを作り、大幅な機能追加を行った。これらのプログラムでは複数の関数が同時に表示でき、等高線なども表示できる。
    124. 社会システム分析のための統合化プログラム42 −テキストCR分析−
      福井正康, 渡辺清美
      福山平成大学経営研究, 18号, (2022) 79-99
      文書に含まれる単語とその語数を用いてコレスポンデンス分析を行い、文書の類似性を調べる手法を、著者らはテキストCR分析と呼んでいる。この報告では、分析ソフトCollege Analysisに組み込んだ、テキストCR分析専用のプログラムについて解説する。プログラムは通常のコレスポンデンス分析を実行する部分、その結果を散布図やアニメーションで表示する部分、コレスポンデンス分析の成分の意味を検討する部分に分かれているが、今回は特に最後の成分の意味について実例を用いて考察する。
    125. 高等学校(看護)教育実習における自己評価表の開発 −高等学校看護科教員と学生への調査を基にして−
      岡和子, 岡本陽子, 渡邉満, 福井正康
      日本看護・教育・福祉学研究, 第5巻, 第1号, (2022) 61-72
      学生と高等学校教員、大学教員の三者が納得できる教育実習を目指すため、教育実習(看護)における評価表を、教科指導力、生徒指導力、教員としての素養の3分野について作成した。
    126. 卒論指導とCollege Analysis −データサイエンスの考えを用いて−
      福井正康, 奥田由紀恵, 細川光浩
      福山平成大学経営研究, 19号, (2023) 47-69
      著者らは10年以上学生の卒業論文の指導に関わっているが、卒業論文でデータ分析をする学生にとって使い易い分析ソフトを選ぶことは重要である。特に、文系の学生にとって、一生の仕事と直接関係のない分析の作業であれば、大学設置のもの以外で、高額な市販のソフトを購入して使うことにはためらいがあるだろう。この論文ではこのような学生とそれを指導する教員のためのフリーソフトCollege Analysisを紹介する。
  3. その他
    1. Axially Symmetric and Stationary Solutions of New General Relativity 2
      Masayasu FUKUI
      OUAM-81-10-1(大阪大学プレプリント 1981)
      重力を時空の捩率で表す新一般相対論において、新しく見つかった静的軸対称解について、事象の地平線付近での平行ベクトル場の複素性を数値的に指摘した。
    2. Gravitational Waves on a Curved Background in Poincare Gauge Theory
      Masayasu FUKUI
      OUAM-82-11-1(大阪大学プレプリント 1982)
      重力を時空の曲率と捩率で表すPoincare Gauge Theoryにおいて、大域的に平坦でない時空における重力波の伝播を、弱場近似を用いて議論した。
    3. OPS 5による半導体プロセススケジューリングシステム
      福井正康,平井義彦,香川恵一,江崎豪弥,羽山繁
      電子通信学会半導体トランジスタ研究会 信学技報CAS86−84(1986)
      エキスパートシステム開発用言語OPS 5を用いて半導体プロセスのスケジュール作成支援システムを開発した。ルール数は約550で、結果はFOR-TRANとリンクさせ、PLOT 10を利用してグラフィック表示した。
    4. コンピュータによる看護勤務表の作成
      福井正康,北角栄子,山本和子,増川純一,野村泰子,緒方昭,須藤正克
      第7回医療情報学連合大会論文集 (1987)693
      データベース言語MUMPSを用いて看護勤務表作成支援システムを開発した。アルゴリズムは乱数を利用したもので高速なスケジューリングを可能にする。(現在は発表段階に比べかなり機能強化されている。またパソコン上へC言語で移植され、さらにスピードの向上が図られている。)
    5. 病院死亡割合の増加理由に関する研究
      福井正康,緒方昭,山本和子,出口洋二,西川美紀,古崎すみえ,梶田悦子,山崎紀美
      第15回北陸公衆衛生学会 北陸公衆衛生学会誌 14巻2号 (1987) 40
      病院死亡割合を他の病院管理上の指標を用いて式で表し,その妥当性を実際のデータによって検証した。
    6. 栄養指導システム
      福井正康,伊木雅之,山本和子,古崎すみえ,梶田悦子,山崎紀美,緒方昭,寺本路夫
      第16回北陸公衆衛生学会 北陸公衆衛生学会誌 15巻2号 (1988) 30
      検診会場などで栄養指導を行なう際の補助となるように、キー入力の他にマークカードを利用して入力する栄養指導システムを作成した。開発言語はC言語。(現在は発表段階に比べかなり機能強化され、データ参照やデータ比較などが出来るようになっている)
    7. 出生年コホート生命表法を用いた累積離婚率の推定
      日本衛生学会誌 第44巻,第1号(1989)133
      伊木雅之,福井正康,緒方昭,山本和子,梶田悦子,山崎紀美
      離婚の発生をより明らかにするために、当該期間における婚姻状態の数を表す平均婚姻継続数を推計する方法を考え,これを分母として離婚の発生率を定義し、いくつかの出生年コホートについてその値を検討した。
    8. 夫婦の年齢差別にみた出生年コホートにおける離婚率
      日本衛生学会誌 第44巻,第1号(1989)134
      梶田悦子,伊木雅之,福井正康,緒方昭,山本和子,山崎紀美
      これまでの累積婚姻・累積離婚比に比べて、離婚の発生状況を正確に記述する死別等を考慮した新しい指標を用いて年齢差別の離婚の発生状況を検討した。
    9. 高齢者の死亡場所に影響する要因に関する疫学的調査
      日本衛生学会誌 第44巻,第1号(1989)343
      伊木雅之,福井正康,緒方昭,梶田悦子,藤下ゆり子,大井田隆,矢島鉄也
      福井県内の1985年の脳梗塞死亡者に対して、病状、医療や看護の供給状況及び家庭内介護力等の環境要因と、死亡場所との関係を統計的に分析した。
    10. パソコンによる妊婦栄養診断システム
      佐藤裕保,寺本路夫,福井正康
      第36回日本栄養改善学会講演集(1989)288
      妊婦の適切な栄養指導のために、マークカードを利用する妊婦栄養指導システムをシステムを開発した。これはこれまでに作成した一般用栄養指導システムを作り変えたものである。
    11. 脳梗塞による死亡者の療養と死亡の場所に関する調査成績
      伊木雅之,福井正康,緒方昭,梶田悦子,藤下ゆり子,大井田隆,矢島鉄也
      第60回日本衛生学会総会講演集 日本衛生学会誌 第45巻,第1号(1990)233
      脳梗塞による死亡者の入院と在宅療養及び死亡場所の関係を、重傷度、家族の介護状況に関して統計的に分析した。
    12. マークカードリーダーを用いて大量データ入力に対応した栄養指導システム
      佐藤裕保,寺本路夫,福井正康,富永敏朗,伊木雅之
      第3回日本疫学会総会講演集,(1993)169−170
      疫学的な調査にも対応出来るように、マークカードを用いて大量にデータ処理する栄養調査機能を組み込んだ、栄養指導システムについて紹介した。
    13. 摂取頻度思い出し法による栄養指導システムの開発とその予備的評価
      佐藤裕保,寺本路夫,加川弘美,白崎正一郎,中永悠子,谷口弥生,木谷美智子,福井正康,伊木雅之,日下幸則,出口洋二
      日本公衆衛生学会講演集(1993)1207
      これまで作成した摂取頻度思い出し法による栄養指導システムの結果を、国民栄養調査に準じた秤量法の結果と比較し、妥当性を検討した。
    14. 電子教科書 基礎から学ぶシリーズ5
      基礎からのプログラミング -演習-
      福井正康
      ホームページ http://www.heisei-u.ac.jp/mi/fukui/  (2000.9) 1-183
      プログラミング言語Cの演習書(元は1995年頃の完成)
    15. システム分析ソフトウェア College Analysis
      福井正康
      ホームページ http://www.heisei-u.ac.jp/mi/fukui/  (2000.9)
      授業で利用できる分析ソフトウェアの統合環境(継続的に更新中)
    16. 大学における情報処理教育に関するアンケート調査報告書
      福井正康, 細川光浩
      福山平成大学情報教育研究センター
      福山平成大学に求人票を送付している中四国地区の企業を対象にしたアンケート調査結果を集計し、それについて記述統計的な考察を行った。
      本文参照(PDF形式) 
    17. 電子教科書 基礎から学ぶシリーズ1
      基礎からの数学
      福井正康
      ホームページ http://www.heisei-u.ac.jp/mi/fukui/  (2002.9) 1-164
      経済・経営系学生向けの数学教科書
    18. 電子教科書 基礎から学ぶシリーズ2
      基礎からの統計学
      福井正康
      ホームページ http://www.heisei-u.ac.jp/mi/fukui/  (2002.11) 1-135
      社会科学系学生向けの統計学の基礎的教科書で、Excelを用いた計算を中心に構成されている。
    19. 社会システム分析教育用ソフトウェア College Analysis
      福井正康, 細川光浩
      日本教育情報学会年会論文集19, (2003) 148-151
      教育現場での利用を目的として、これまで社会システム分析に用いられる様々な手法を統一的に扱うソフトウェアを開発してきたが、その内容と動作を紹介した。
      本文参照(PDF形式)
    20. 英文単語統計と品詞解析への試み
      福井正康, 光平直嗣
      福山平成大学経営研究, 第2号, 研究ノート, (2006) 111-119
      英文に現れる単語の頻度を各単語の原形をもとに集計し、それぞれの単語に品詞を割り当てるプログラムを試作し、その手法を模索した。
      本文参照(PDF形式)
    21. 学生の受講態度から見た授業評価の特徴
      福井正康, 細川光浩, 奥田由紀恵
      福山平成大学経営研究, 第2号, 研究ノート, (2006) 121-128
      著者らの論文「5段階法による授業評価の分析」で示された、受講態度によって授業評価が影響を受ける可能性について、受講態度の良い学生と良くない学生に分け、それぞれの回答傾向を比較した。
      本文参照(PDF形式)
    22. College Analysis プログラムノート −VB6からVB.NETへの移行−
      福井正康, 光平直嗣
      福山平成大学経営研究, 第3号, 研究ノート, (2007)109-116
      社会分析ソフトウェア College Analysis を Visual Basic.NET対応にするに際して、プログラムを変更する上での注意点について述べる。
      本文参照(PDF形式)
    23. 外国人英語学習者のためのリーダビリティ指標の開発
      小篠敏明, 福井正康
      第38回中国地区英語教育学会(於山口大学, 2007, 口頭発表)
      外国人英語学習者のためのリーダビリティの指標として、これまでの単語数、音節数での評価に単語難易度と熟語難易度を加えたものを提案し、評価を行うためのソフトウェアのデモンストレーションを行った。
    24. 日本人英語学習者のための英語リーダビリティ指標の開発
      小篠敏明, 福井正康, 細川光浩, 三好文子
      日本教科教育学会第33回全国大会(於横浜国立大学, 2007, 口頭発表)
      中学・高校の英語教科書を出版している3つの出版社の教科書により作られた単語辞書と熟語辞書を使って、これらのテキストから新しい評価式を導出し、評価した。同時に、リーダビリティ指標や単語辞書などの作成過程などのデモンストレーションを行った。
    25. 英文リーダビリティ測定システムの開発
      福井正康,小篠敏明
      日本教育情報学会第24回年会論文集 254-255(於大妻女子大学, 2008)
      日本の代表的な教科書を利用して単語難易度と熟語難易度の辞書を作り、1文当りの単語数、1語当りの音節数、1語当りの単語難易度、1文当りの熟語難易度を使った非線形のリーダビリティ測定指標を作成するシステムについて紹介した。
    26. 中学校における自主性を延ばす教育方法の開発(7)−宝塚市の公立中学校全12校を対象とした事前調査の中間報告−
      藤本光司、沖裕貴、井上史子、林徳治、福井正康
      日本教育情報学会第24回年会論文集, (2008) 240-241(於大妻女子大学)
      2007年12月に宝塚市の全公立中学校1,2年生を対象に行った中学生の自主性に関する調査の中間報告。
    27. 文系学部における数理系教育の試み
      福井正康, 細川光浩, 奥田由紀恵
      日本教育情報学会第25回年会論文集, (2009) 340-341 (於立命館大学, 2009/8/23)
      我々はこれまで地方にある私立大学文系学部(経営学部)において、経営統計学基礎、経営統計学応用、経営科学(経営数学、OR、経営工学)、意思決定論などの授業を行ってきた。学生数の減少による学力の格差、文系学生の数学嫌いという環境の中でいかにして数理的授業に興味をつなぎ止めるか、約10年間の試みを紹介する。
    28. タイピング速度向上の取り組みと速度変化のパターン分析
      奥田由紀恵, 細川光浩, 福井正康
      日本教育情報学会第25回年会論文集, (2009) 314-315 (於立命館大学, 2009/8/23)
      我々は福山平成大学経営学部において14年間学生のタイピング速度の向上に努めて来た。最近の目標は英単語において1分間に正しく160タッチである。これは単にワープロなどの速度向上だけでなく、後に続くコンピュータを利用する授業の進度を揃えるためでもある。今回の発表ではまずこの取り組みについて紹介する。その後この授業において記録した各学生のタイピング速度の変化のパターンについてクラスター分析などを用いて分類し、特徴を把握する。また通年で目標を目指す場合と半期で目指す場合との違いについても考察する。
    29. 新開発英語リーダビリティ・ソフト ‘Ozasa-Fukui Year Level’の概要とその利用法
      小篠敏明, 福井正康, 細川光浩
      日本強化教育学会第35回全国大会論文集, (2009)165-168,(2009/10/10)
    30. タッチタイピング練習ソフトPlayType Ver.3.0の開発
      福井正康,奥田由紀恵,細川光浩
      福山平成大学経営研究, 6号, (2010) 137-144
      福山平成大学で開発されたタッチタイピング練習ソフトPlayType Ver.2.1に代わり、我々は新たにWindows VistaやWindows 7に対応するPlayType Ver.3.0を開発した。これはキーボード入力にリッチテキストボックスを使用し、これまでのPlayTypeの使いやすさと軽さを継承し、新たに好みの英文や和文を練習素材にできる機能を追加したものである。
      本文参照(PDF形式)
    31. 電子教科書 基礎から学ぶシリーズ3
      College Analysisで学ぶ集計と検定
      福井正康
      ホームページ http://www.heisei-u.ac.jp/mi/fukui/  (2010.5) 1-152
      社会科学系学生向けの統計学の基礎的教科書で、College Analysisを用いた応用例を中心に構成されている。
    32. 英文リーダビリティソフトウェアCheckRead Lightの開発
      福井正康,細川光浩,小篠敏明
      日本教育情報学会第26回年会論文集,(2010) 282-283,(於岐阜女子大学,2010/8/22)
      英文の難易度を判定する指標を作成し、判定を実行するプログラムCheckReadを簡易化した、誰にでも簡単に難易度測定ができるプログラムCheckRead Lightについて紹介する。
    33. タイピング速度向上の統計的検証
      奥田由紀恵,細川光浩,福井正康
      日本教育情報学会第26回年会論文集,(2010) 264-265,(於岐阜女子大学,2010/8/22)
      タイピング速度向上のパターン分析を教育経験に照らして提言した教育方法について、統計的に正当性を検証した。
    34. College Analysisにおけるグラフィックエディタの開発
      石丸敬二,尾崎誠,福井正康
      日本教育情報学会第26回年会論文集,(2010) 284-285,(於岐阜女子大学,2010/8/22)
      統合化社会システム分析プログラムCollege Analysisにおける、構造図等の入力用に開発したグラフィックエディタについて機能と応用例を紹介する。
    35. College Analysisにおける3次元グラフィック出力環境の開発
      福井正康,石丸敬二,尾崎誠
      日本教育情報学会第27回年会論文集,(2011) 290-291,(十文字女子大学,2011/8/21)
      統合化社会システム分析プログラムCollege Analysisにおいて、種々の分析の3次元データを表示するプログラム3D Viewer について紹介する。
    36. College AnalysisにおけるPERT学習支援プログラムの開発と検証
      石丸敬二,尾崎誠,福井正康
      日本教育情報学会第27回年会論文集,(2011) 292-293,(十文字女子大学,2011/8/21)
      統合化社会システム分析プログラムCollege Analysisにおいて、スケジュール管理の基本的手法PERTのアローダイアグラムや日程表等を出力するプログラムについて紹介する。
    37. College Analysisにおけるフラクタルビューアの開発
      尾崎誠,石丸敬二,福井正康
      日本教育情報学会第27回年会論文集,(2011) 294-295,(十文字女子大学,2011/8/21)
      統合化社会システム分析プログラムCollege Analysisにおいて、フラクタル図形を出力するプログラム、フラクタルビューアについて紹介する。
    38. 教育用在庫管理シミュレータの開発
      細川光浩,福井正康
      日本教育情報学会第27回年会論文集,(2011) 296-297,(十文字女子大学,2011/8/21)
      統合化社会システム分析プログラムCollege Analysisにおいて、在庫管理の基礎データを出力し、それを用いてシミュレーション実行するプログラムについて紹介する。
    39. 品質管理学習プログラムの開発
      奥田由紀恵,福井正康
      日本教育情報学会第27回年会論文集,(2011) 334-335,(十文字女子大学,2011/8/21)
      統合化社会システム分析プログラムCollege Analysisにおいて、品質管理のQC七つ道具(チェックシートは除く)を実施するプログラムについて説明する。
    40. 電子マニュアル
      College Analysis リファレンスマニュアル
      福井正康
      ホームページ http://www.heisei-u.ac.jp/mi/fukui/  (2012.2〜2019) 670頁
      紀要を元にしたマニュアル。2019からは総合マニュアルに移行
    41. HTML5による3Dビューアの開発
      尾崎誠, 福井正康
      福山平成大学経営研究, 第8号, (2012) 129-135.
      我々は教育分野での利用を目的に社会システム分析に用いられる様々な手法を統合化したプログラムCollege Analysisを作成してきた。最近はグラフィックにも興味を持ち、3D表示を利用したいくつかのプログラムを開発してきた。今回はHTML5による3Dビューアを開発した。
    42. College Analysisによるシステムダイナミクス
      福井正康, 石丸敬二, 尾崎誠
      日本教育情報学会第28回年会論文集,(2012) 234-235,(聖徳大学,2012/8/26)
      統合化社会システム分析プログラムCollege Analysisにおいて、グラフィックエディタの機能を最大限に活用するシステムダイナミクスについて、プログラムを開発した。
    43. HTML5による3D Viewerの開発
      尾崎誠, 福井正康
      日本教育情報学会第28回年会論文集,(2012) 236-237,(聖徳大学,2012/8/26)
      統合化社会システム分析プログラムCollege Analysisの中で作成した3D ViewerのデータをiPadやホームページ上に表示するプログラムを作成した。
    44. College Analysisにおけるラフ集合分析プログラム
      石丸敬二, 福井正康
      日本教育情報学会第28回年会論文集,(2012) 238-239,(聖徳大学,2012/8/26)
      統合化社会システム分析プログラムCollege Analysisにラフ集合分析を追加し、その利用例として、スマートフォンの選好についてアンケート調査を実施し、結果を分析した。
    45. College Analysisで見る特殊相対論的効果
      福井正康
      福山平成大学経営研究, 第10号, (2014) 105-112
      我々はCollege Analysisで3次元図形を表示させるために3Dビューアを開発し、赤青眼鏡で見るアナグリフ立体視やアクション機能など、種々のオプション機能を加えてきた。今回これらの機能に、観測できないが物理の原理に従った特殊相対論的視覚効果というシミュレーションを加えてみた。これは光速に近い速さで近づく(遠ざかる)物体がどのように見えるかというもので、ローレンツ収縮に光の速さの有限性を加味した、不思議な世界を体験してもらいたい。
    46. 大学スポーツ関連学部における就職状況に関する研究 ―就職部を対象とした実態調査から−
      相原正道, 福井正康
      日本スポーツ産業学会,第23回大会号, 23-24, (一橋大学,2014/7/19)
      大学スポーツ関連学部に入学しても、プロスポーツチームなどのスポーツ界に就職する学生はごく少数である。それを受け入れる就職先が整っていないことは以前から指摘されている。我々は、大学スポーツ系学部における就職部を対象とした調査を行い、統計的手法に基づき実態を明らかにした。
    47. College Analysisによる幾何シミュレーション
      福井正康
      日本教育情報学会第30回年会論文集,(2014) 150-151,(京都市立芸術大学,2014/8/10)
      我々はこれまで開発してきた社会システム分析プログラムCollege Analysisの中で、2次元、3次元のグラフィック機能を充実させてきた。また、この機能を利用して2012年、物理シミュレーションのプログラムを作成した。その後、周辺環境まで描画した現実感のある表示方法を求め、数式によってアニメーションを作る幾何アニメーションというプログラムを作成した。今回紹介する幾何シミュレーションはこれら2種類のプログラムを融合して発展させたものである。これは高校から大学にかけての数学や物理学の教育の中で用いられるシミュレーションの教材として大きな可能性を持っている。
    48. HTML5による3D Graph Viewer
      尾崎誠, 福井正康
      日本教育情報学会第30回年会論文集,(2014) 152-153,(京都市立芸術大学,2014/8/10)
      我々は,社会システム分析教育用ソフトウェアCollege Analysisの中で,統計解析や経営科学に関する分析プログラムを開発をし,数理教育でも利用できるグラフィック表示を中心としたプログラムも加えてきた.しかし,その開発はWindowsをベースに行っており,今後タブレット端末の普及等を考えると汎用性を高める必要が生じてきた.そこで現在我々は,College AnalysisをJavascriptによりHTML5への移植を進めている.この発表では2変量関数グラフを3Dで表示する3D Graph Viewerというプログラムについて紹介する.このプログラムでは,2変量関数グラフを3次元表示し,マウスのドラッグとホイールでグラフを動かすことができる.
    49. インキュベーション授業に関する研究 −相互理解を深める数学的コミュニケーションワークを通して−
      北村光一, 福井正康, 林徳治, 丸山解
      日本教育情報学会第31回年会論文集, (2015) 212-213,(茨城大学, 2015/8/30)
      呉高専で行われた、College Analysisや関数グラフ電卓を用いたインキュベーション授業について、実施計画と実践内容を報告した。
    50. 情報処理教育初期段階におけるタッチタイピング習得法について
      奥田由紀恵, 福井正康
      日本教育情報学会第31回年会論文集, (2015) 214-215,(茨城大学, 2015/8/30)
      福山平成大学での過去5年のデータを分析し、タッチタイピングの習得方法について、具体的に提案を行った。
    51. College Analysis における行列計算と不等式
      福井正康, 尾崎誠, 北村光一
      日本教育情報学会第31回年会論文集, (2015) 268-269,(茨城大学, 2015/8/30)
      College Analysisの数学分野に新しく付け加えた、行列計算と不等式領域の描画プログラムについてアイデアと利用法を説明した。
    52. HTML5によるパラメータ関数の3次元表示
      尾崎誠, 福井正康
      日本教育情報学会第31回年会論文集, (2015) 270-271,(茨城大学, 2015/8/30)
      JavascriptによりHTML5上で動作する、3次元パラメータ関数表示プログラムについて原理と利用法を説明した。
    53. マルコフ連鎖モンテカルロ法による量子力学的視覚効果
      福井正康
      福山平成大学経営研究, 第12号, (2016) 125-133
      我々はCollege Analysisで幾何シミュレーションのプログラムを作成したが、今回はその中にマルコフ連鎖モンテカルロ法(MCMC)による乱数発生機能を追加し、その乱数により小さな球体を3次元上に表示する方法を考えた。これは量子力学の波動関数による粒子の位置の確率密度を、小さな球体の散布密度によって表現しようとする試みである。現実にはこのようなものが見えるわけではなく、学問的には3次元のこのような表示はあまり意味がない。これが量子的描像の表示法として、楽しく感じられるかどうか、判断は読者に任せる。
    54. 分析ソフト College Analysis の卒論指導での利用法
      福井正康, 中村雅子, 永井純子
      第48回 中国・四国学校保健学会プログラム・抄録集, (2016) 17-18,(福山平成大学, 2016/6/26)
      分析ソフトCollege Analysisを紹介し、卒論指導での利用の利点について説明する。
    55. Moodleを使ったe-learningの英語学習
      細川光浩, 福井正康, 渡辺清美, 小篠敏明
      日本教育情報学会第32回年会論文集, (2016) 162-165, (福山大学宮地茂記念館, 2016/8/21)
      福山平成大学では、2007年よりMoodleを使った英語学習のシステムを構築してきた。Moodleとはe-ラーニングシステムにおける学習管理システム(LMS)である。今回の発表では、Moodleのコースの作成、活動(小テスト)、評定・レポートについての基本的な機能紹介と取組について報告する。また、2015年度実施したアンケート調査の結果をまとめ、学生の成績とe-ラーニングの英語学習の実施状況との関連を調べた結果を報告する。
    56. College Analysisの拡張と活用
      福井正康,奥田由紀恵,細川光浩,尾崎誠
      日本教育情報学会第32回年会論文集, (2016) 168-171, (福山大学宮地茂記念館, 2016/8/21)
      我々は1997年からWindows環境で動作する社会システム分析に関する統合ソフトウェアの開発を進めてきた.当初は研究用にいくつかのプログラムを取り入れただけであったが,2000年,統計学のプログラムを組み込んだことにより,授業,研修,インターネットでの配布と教育分野での活用が拡がった.また,分析の種類も経営科学,意思決定,数学へと拡張され,それに合わせて,問題形式の教材による,演習を主体とした授業形態が確立された.この発表では,それぞれの分野におけるCollege Analysisの教材としての利用法について紹介する.
    57. 英文難易度測定システム CheckRead の改訂
      福井正康,渡辺清美,小篠敏明
      日本教育情報学会第32回年会論文集, (2016) 268-269, (福山大学宮地茂記念館, 2016/8/21)
      我々はこれまで作成して来た英文難易度測定システムCheckReadとCheckRead Light及びOzasa-Fukui Year Levelの判定指標を,2014年度の新学習指導要領に基づく教科書の改訂により再検討した.その際,これまで中学1年から高校2年までとしていた判定指標を高校3年までに拡張し,単語と熟語の難易度測定と指標の線形部分の決定に使用する教科書を難易度の統一を考えてNew CrownとNew Horizonに限定した.新しい判定基準で求めた専門家による判定との相関Rは0.944(R2=0.891)という高いものであった.
    58. HTML5による幾何アニメーション
      尾崎誠,福井正康
      日本教育情報学会第32回年会論文集, (2016) 266-267, (福山大学宮地茂記念館, 2016/8/21)
      我々は数学の初学者でも容易に利用できる数学教材の開発を行っている。その開発はHTML5で行っており、Webブラウザ上で動作可能である。そのため、パソコンだけでなく、タブレット端末やスマートフォンでも動作可能である。今回は、その中で幾何アニメーションの表示を行う部分について発表する。
    59. Ozasa-Fukui Year Level の決定法とリーダビリティ測定プログラム
      福井正康, 小篠敏明
      平成28年9月(2016)
      日本言語教育ICT学会,(2016) 招待講演, (拓殖大学国際教育会館, 2016/9/11)
    60. College Analysis 機能報告1−生存時間分析−
      福井正康、呉暁娜
      日本教育情報学会第33回年会論文集,(2017) 210-211, (芦屋大学, 2017/8/27)
      我々は”初心者にも優しい”分析ソフトを目指してCollege Analysisの開発を進めているが、この発表では新しく開発した生存時間分析について紹介する。生存時間分析は、人の死亡や製品の故障の発生確率を予測し、それに影響を及ぼす因子を見出す分析である。我々のソフトでは死亡時間分布を混合ワイブル分布に拡張して、複数の原因の重ね合わせに対応できるようにしている。
    61. College Analysisを使い易くする追加機能
      福井正康、細川光浩
      福山平成大学経営研究, 第14号, (2018) 107-118
      我々は社会システム分析に用いられる様々な手法を統合化したプログラムCollege Analysisを作成し、新しい分析を追加するごとに報告してきたが、ここでは入力や出力用のツールに対して、使い勝手を向上させるために行った機能の改訂について報告する。また、これまでの分析プログラムに追加したいくつかの処理についても報告する。
    62. 直交表実験計画法プログラムの開発
      福井正康
      日本教育情報学会第34回年会論文集, (2018) 230-231, (松蔭大学, 2018/8/26)
      通常の分散分析では、水準を設定する要因(配置)の数によって、実験回数が幾何級数的に増加し、現実的な実験計画を行うことが困難になる。この問題に対して、比較的少ない実験回数で、各要因の効果や要因間の交互作用の効果を測定できるようにする方法が直交表実験計画法である。我々は経営科学分野の教材用として、この方法を扱うプログラムを分析ソフトCollege Analysisに組み込んだ。このプログラムでは、直交表実験計画法における直交表の作成と要因の割り当て、割り当てられた要因についての作用と要因間の交互作用の検出が可能である。
    63. 教育用分析ソフトウェアCollege Analysisを使い易くする機能について
      奥田由紀恵、細川光浩、福井正康
      日本教育情報学会第34回年会論文集, (2018) 236-237, (松蔭大学, 2018/8/26)
      著者らは社会システム分析に用いられる様々な手法を統合化したプログラムCollege Analysisを作成し、新しい分析を追加するごとに報告してきた。ここでは授業や卒論で利用した場合の便利な機能や入力や出力用のツールに対して、使い勝手を向上させるために行った機能の改訂について報告する。
    64. A大学生の情報通信機器利用及びインターネット依存の実態について−男女比較からー
      中村雅子, 福井正康, 杉山祥子
      日本養護教諭教育学会26回学術集会抄録集, (2018) 102-103, (関西福祉大学, 2018/ 9/29,30)
    65. College Analysisを使い易くする追加機能2
      福井正康,細川光浩,奥田由紀恵
      福山平成大学経営研究, 第15号, (2019) 177-187
      著者らは社会システム分析に用いられる様々な手法を統合化したプログラムCollege Analysisを作成し、新しく追加した分析の報告を行ってきたが、最近はプログラムの使い易さを改良することに力を入れるようになった。ここでは、学生の卒業論文作成に焦点を合わせ、いかに少ない作業で分析結果を論文に載せられるかについて検討した結果を報告する。また、相関分析や回帰分析の改良、データエラーを見つけるための追加検索機能などについても報告する。
    66. College Analysisへの計量経済手法の組み込み
      福井正康,兎内祥子
      日本教育情報学会第35回年会論文集, (2019) 248-249, (岡山理科大学, 2019/8/25)
      経済分野で利用される統計手法の大きな特徴は,大標本を仮定した中心極限定理の活用と回帰分析を中心とした詳細な分析である.今回著者らはこの分野で利用されるいくつかの手法をCollege Analysisに組み込んだ.例えば,前者に関連しては,回帰分析における不均一誤差分散での回帰係数の信頼区間の導出や結合仮説検定,後者に関連しては,除外された変数のバイアスを除去する手法であるパネルデータ分析や操作変数回帰分析,目的変数に切断がある場合のトービット回帰分析などである.
    67. テキストCR分析専用プログラムの開発
      細川光浩,渡辺清美,福井正康
      日本教育情報学会第35回年会論文集, (2019) 250-251, (岡山理科大学, 2019/8/25)
      小説や教科書の語句の使用法についての特徴を分析する手法の一つにコレスポンデンス分析(CR分析)がある.著者らはこれを用いて歴史的な英語教科書や英語の入試問題を分類してきたが,その手順は以下の通りである.1)文書データから,単語別の出現頻度を求める.2)文書ごとにその数を標準化し,総頻度順に並べ替える.3)総頻度の上位から分析に利用する単語数を決め,コレスポンデンス分析にかける.今回我々は2)と3)の手順を簡易化するプログラムを作成し,分析ソフトC.Analysisの中に加えた.その中で,納得の行く単語数選択のため,選ぶ数を変更しながら分析結果をアニメーション表示するという,特殊な機能を設けてみた.
    68. 大学1年生の情報処理スキルを測る教材についての研究
      奥田由紀恵,細川光浩,福井正康
      日本教育情報学会第35回年会論文集, (2019) 254-255, (岡山理科大学, 2019/8/25)
      現在,大学1年生を対象として,情報リテラシー教育を行っているが,これまでは資格試験を中心に考えて,満遍なく機能を教えてきた.しかし,大学でのプレゼンテーション資料,レポート,論文の作成に役立つという観点では,もっと効率的な教育法があるのではないかと考えるようになった.そこで,実務に携わっている人の使用情報,資格試験受験前の学生の正答率,過去の合格者,不合格者の正答率をもとに,実際に使うために教えるべき内容を検討してみることにした.この発表ではExcelをもとに考察したが,ここで述べた方法はその他のWordやPowerPointでも利用できるものと考えられる.
    69. College Analysis 総合マニュアル(12分冊約1000頁)
      福井正康
      https://www.heisei-u.ac.jp/ba/fukui/analysis.html
      令和元年12月2日 (2019)
      College Analysis の利用法、演習、理論的解説、を含んだ総合マニュアル。プログラムの変更と並行して更新中。
    70. 授業準拠テキスト(6分冊約370頁ビデオ付き)
      福井正康
      https://www.heisei-u.ac.jp/ba/fukui/text.html
      令和2年6月15日(2020)
      授業準拠の学生自習用テキスト(基礎数学A/B、統計、統計分析、経営科学、意思決定論) 遠隔授業の副産物
    71. 分析ソフトウェアCollege Analysisへの機能追加 −ノンパラメトリック検定の厳密化 他−
      細川光浩, 福井正康
      日本教育情報学会第36回年会論文集, (2020) 328-329, (札幌学院大学, 2020/8/22-23)
      我々は分析ソフトCollege Analysis(C.Analysis)に新しい分析手法を追加して行くと同時に,これまでの手法の機能の向上を図ってきた.この報告では2018年と2019年で追加・改良した主な機能について紹介する.ソフト作成時からノンパラメトリック検定におけるイェーツ補正と同順位補正の厳密化は課題であったが,今回それを解決した.経営分野で使われ,直交表の性質を利用するコンジョイント分析は,直交表実験計画法の一部として追加した.重回帰分析の予測値出力に「てこ比」と標準化残差の値を表示して,データの外れ値の識別ができるようにした.また,回帰式の切片の比較検定である共分散分析を加え,さらに回帰分析などの交差検証にk分割法を追加した.
    72. 尤度関数の視覚化
      福井正康, 淵上由衣花
      日本教育情報学会第36回年会論文集, (2020) 332-333, (札幌学院大学, 2020/8/22-23)
      統計モデルを用いたパラメータの推定問題では,1990年代以降最尤法がよく使われるようになった.特に最近では,共分散構造分析などの複雑なパラメータの推定値もパソコンを使って容易に求められるようになった.しかし,最尤法は初心者にとって直感的に分かり易い手法ではない.そしてその分かりにくさの原因の一つが,尤度関数のイメージの掴みにくさであろう.尤度関数は多くの実測値を含んだパラメータの関数であるが,実際この尤度関数を表示してみた人は少ないであろう.そこで我々は少しでもイメージを掴めるように,教育的な観点から,尤度関数をできるだけ簡単に視覚化するツールを作ってみようと考えた.ここではそのツールと実行結果について紹介する.
    73. College Analysis への医療統計手法の組み込み
      奥田由紀恵, 福井正康
      日本教育情報学会第36回年会論文集, (2020) 346-347, (札幌学院大学, 2020/8/22-23)
      我々は2018年から分析ソフトCollege Analysis (C.Analysis) に手薄であった計量経済統計手法の追加を行ってきたが,今回は医療分野の統計手法を強化することにした.具体的には,罹患率などの推測や比較の問題,2値の結果(例えば陽性と陰性)に対して,ある変数による診断の有効性を検討するためのROC曲線,2群間の比較の問題で,交絡因子の影響を除去するために対象者を選別する傾向スコアマッチングなどを加えた.これまでの分析と今回の追加で,現時点での医療分野の分析処理は概ね可能となったのではないかと思われる.
    74. College Analysisを使い易くする追加機能3
      福井正康, 細川光浩
      福山平成大学経営研究, 第17号, (2021) 177-187
      我々は社会システム分析に用いられる様々な手法を統合化したプログラム College Analysis を作成し、新しい分析を追加するごとに報告してきたが、ここでは既存のプログラムの拡張として、順位和検定への同順位処理の追加、直交表実験計画法へのコンジョイント分析の追加、重回帰分析の予測値への標準化残差とてこ比の追加、回帰式の比較に関する共分散分析の拡張などについて報告する。
    75. 対数尤度関数の視覚化プログラム
      福井正康
      福山平成大学経営研究, 第17号, (2021) 189-206
      最尤法における対数尤度関数はどのような形状をして、データ数の増加と共にどのように変化して行くのか、著者はCollege Analysisの教育用ツールとして、簡単に対数尤度関数のグラフが描けるプログラムを作成した。それを用いて観察した結果、対数尤度関数は必ずしも山のような形状をしていないこと、パラメータ間の相関がない場合、標準誤差の範囲を横軸に取ると、データ数によらず、ほぼ一定の形状をしていることが確認できた。そのため、固定された範囲では、データ数が増えると次第に細くなって行くことになる。
    76. College Analysisへの機能追加 −多変量分散分析,コクランのQ検定他−
      奥田由紀恵, 細川光浩, 福井正康
      日本教育情報学会第37回年会論文集, (2021) 350-351, (岐阜女子大学, 2021/8/28-29)
      College Analysisの機能追加について報告を行う.多変量分散分析はよく使われる1元配置分散分析,繰返しのない2元配置分散分析,繰返しのある2元配置分散分析の多変量(多変数)への拡張である.単一の変数の場合に比べて差を見つけ易いという特徴がある.分散分析を含むソフトには加えておくべき手法であった.コクランのQ検定は対応のある3群以上の2値変数の群間比較手法であり,マクネマー検定の拡張である.その他,データの並べ替え方法などについても変更を加えてある.
    77. 2値項目反応理論のプログラム開発
      福井正康, 奥田由紀恵, 細川光浩
      日本教育情報学会第37回年会論文集, (2021) 352-353, (岐阜女子大学, 2021/8/28-29)
      著者らは医療系の共用試験やTOEIC, TOEFLなどに利用されるテスト評価手法である2値項目反応理論をCollege Analysisに組み込んだ.この手法を利用することにより,本来受験生の能力に依存する問題の難易度評価や,逆に問題の難易度に依存する受験生の能力評価を統一的な基準で行うことが可能となる.教育分野に携わる人にとって重要な手法である.
    78. 陰関数グラフとナッシュ均衡解のプログラム開発
      細川光浩, 奥田由紀恵, 福井正康
      日本教育情報学会第37回年会論文集, (2021) 354-355, (岐阜女子大学, 2021/8/28-29)
      陰関数はx^2+y^2+z^2=1などのように z=f(x,y) の形にまとまっていない関数である.今回はCollege Analysisの中で,複数の陰関数についてグラフを描き,等高線などを表示するプログラムを充実させた.一方,ナッシュ均衡は非協力ゲーム理論の解として,意思決定問題などに現れる重要な概念である.今回はこの純粋戦略解と混合戦略解を求め,その意味を確認するプログラムを作成した.学生よりもむしろ問題を作成する教員に使ってもらいたいプログラムである.
    79. College Analysisを使い易くする追加機能4
      福井正康, 奥田由紀恵, 細川光浩
      福山平成大学経営研究, 18号, (2022) 117-128
      社会システム分析ソフトCollege Analysisの分析メニュー「対応のある質的データの検定」にコクランのQ検定、「量的データの集計」にレコードごとの横集計機能を加えた。またユーティリティとして、エディタなどのヘッダー入力を補助する表示枠移動機能や群分けされたデータで多変量解析が行える機能、入力ミスなどを調べるデータチェック機能などを追加した。
    80. College Analysisへの機能追加 −和積計算とフーリエ級数−
      細川光浩,奥田由紀恵,福井正康
      日本教育情報学会第38回年会論文集, (2022) , 448-449(十文字学園女子大学, 2022/8/20-21)
      数学の数列や級数には興味深い公式が多数存在する.そのような数列や級数の値を求め,収束の状況を視覚化することが今回のプログラムの目的である.扱う式は和と積の形で書かれた数列,漸化式の形で書かれた数列,フーリエ級数である.それぞれ収束や発散の状況を見るためのグラフによる表示を付けている.
    81. College Analysisへの機能追加 −多変量解析におけるデータ分類法−
      奥田由紀恵,細川光浩,福井正康
      日本教育情報学会第38回年会論文集, (2022) 354-355, (十文字学園女子大学, 2022/8/20-21)
      これまでCollege Analysisには分析をある条件のレコードで分けて実行する機能に弱点があった.今回この問題を2通りの方法で解決した.そのうちの1つの方法はデータベースプログラムのようにデータを抽出する方法であり,もう1つの方法は分析の欠損値の除去方法を応用した簡易的な方法である.この報告ではこれらを中心に,卒業論文作成の指導に焦点を当てた改良点を報告する.
    82. 数列の計算と視覚化 −和・積計算,漸化式,フーリエ級数−
      福井正康, 細川光浩, 奥田由紀恵
      福山平成大学経営研究, 19号, (2023) 91-105
      著者らはこれまで統計・社会システム分析ソフトウェアCollege Analysisの中で、視覚化を一つのテーマにしてきた。今回は非常に簡単で直接的であるが、College Analysisに様々な形式で与えられる数列の視覚化のプログラムを加えることにした。この報告ではそれらのプログラムの意味と利用法について説明する。
    83. 卒論指導とCollege Analysis
      細川光浩,奥田由紀恵,福井正康
      日本教育情報学会第39回年会論文集, (2023) , 287-288(関西外国語大学, 2023/8/26-27)
      分析ソフトCollege Analysis にはこれまで多くの分析や機能を加えてきたが,この数年は特に使い易さに焦点を当て,ユーティリティの開発に力を入れてきた.特に卒業論文の指導用に,現在注目されているデータサイエンスの考え方を取り入れ,データの流れを意識し,分析間のつながりを強化した.この発表では卒業論文用に作成したユーティリティの機能とデータの流れの実現方法について説明する.
    84. データサイエンスとCollege Analysis
      福井正康,青木麟太郎
      日本教育情報学会第39回年会論文集, (2023) , 295-296(関西外国語大学, 2023/8/26-27)
      分析ソフトCollege Analysisにはこれまで統計や数学・ORなど多くの分析機能を加えてきたが,現在は,数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)の授業に対応させるために,大きなデータへの対応や機械学習関連プログラムの追加と強化に力を入れている.特に,多変量解析プログラムのトレーニングデータとテストデータへの対応,判別手法や分類手法のアルゴリズムの視覚化などに取り組んでいる.この発表ではこれらの試みについて報告する.

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