学科ニュース

経営学科教員リレーBlog!!(第4回:大学の役割❓)

2015/09/25経営学科
freefont_logo_jiyunotsubasa.png

こんにちは。
今日は、福井教授から、先生がいま取り組まれている仕事について紹介していただきます。
福井先生は、大学では主に統計学の講義を担当されています。
大学の先生がどのような仕事をしているのか、また大学の勉強がどのように活用されるのかの一つの例を知っていただけるのではないのでしょうか?
では、福井先生お願いしますキラキラ_m-4.gif


福井です。経営学科では主に統計学の講義を担当しています。
今回は、私が引き受けた企業の方から依頼の話をします。
ある時、大阪の中堅企業の社長さんから、メールで統計に関する質問がありました。

「いつもの年は、出荷製品100台中、クレーム件数が0件か1件なのに、今年は4件ありました。
 これが多いのか少ないのか、意見が分かれて判断できません。どう考えたらよいのでしょうか。」

つまり、この会社は
◎「クレームがたった3件増えたぐらい、大した問題ではない。対策の必要はなし。」
◎「いままであまりクレームなんてなかったのに、いきなり4件にもなった。製造する機械の調子が悪いのでは?何か対策をしなければ!」

という2つの意見で分かれたわけです。

ここで統計の出番です!この問題では、統計学の手法を使って、今回のクレームの数の増加が「珍しくないこと」か「珍しいこと」かを数字データによって判断します。
ここで「珍しいこと」と判断した場合は十分注意するのです。
試験で毎回必ず100点取る人が、いきなり0点を取った時に、「その人に何かあったのではないか」と心配になる心理と似たようなものです。
(逆に、いつも80点取っている人が80点とっていても心配にはなりませんよね?)
このように統計という一つの指標を使って判断を行うと、社員間の共通認識が得られやすくなります。
ちなみにこのときは、クレームの増加は「珍しいこと」と判断され、機械の見直しをされたそうです。
これが縁で、夏休みや冬休みには出張して、社員の方に統計の講座をしています。
また、私が作成した統計プログラム「College Analysis」 のプログラムも会社で使いやすいように改良しています。
ず.png


福井先生ありがとうございました。経営学科で学べることが実際に会社・社会に活かされている例を紹介していただきました。
大学で学べる知識はこのように実際に会社や社会のためになっているのですね。
最近、「ビックデータ」というものも注目されているので、この機会にみなさんも統計を学んでみてはいかがですか!?
あと福井先生は、剣道部スポーツだよ。剣道_m.gifの顧問として、学生とよく剣を交え、頑張っておられます。

PAGETOP