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ボランティア全国フォーラム2017に福祉学科教員が登壇

2017/12/02福祉学科

11月18日(土)~19日(日)に、福山ニューキャッスルホテル、福山市ものづくり交流館等を会場にして、全国社会福祉協議会他の主催で、「ボランティア全国フォーラム2017」が開催され、全国から社協職員、地域でボランティア活動をされている方々、大学生達が約800人集まりました。

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今回、主催者から第2分科会「認知症のある人にやさしい地域づくり」のコーディネーターとして私中司と、分科会発表者として平大認知症カフェの事務局長の中嶋に登壇要請があり、参加してきました。

初日は、同志社大学大学院教授の上野谷加代子先生の基調講演、日本福祉大学教授の原田正樹先生コーディネーターのシンポジウムが開催されました。

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二日目は7つの分科会が開催され、サロン活動や災害ボランティア等をテーマにそれぞれの分科会で議論がされました。第2分科会には北海道や沖縄からも参加者があり、約100人が集まりました。事例発表者は3人で、認知症のために道に迷って行方不明になる人をなくすことを目的に13年前に認知症SOSネットワーク模擬訓練を日本で最初に始めた福岡県大牟田市の木村薫さん、認知症の人は何もできなくなると誤解している人々の偏見を払拭するために、認知症当事者と協力者がオレンジのTシャツを着て北海道から沖縄、台湾までたすきをつなぎ走るRUN伴の活動をしているNPO法人認知症フレンドシップクラブの杉原玲子さん、平大認知症カフェの中嶋裕子さんからそれぞれの活動を報告して頂き、活発な質疑応答で2時間半があっという間に過ぎました。

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全体会は神奈川県立保健福祉大学名誉教授の山崎美貴子先生がコーディネーターで、私は第2分科会の議論を次の三点にまとめて報告させて頂きました。

「認知症サポーター養成講座が国の施策として全国で開催されているが、認知症の人を一方的に支援するというサポーターという考え方から、支え支えられという関係性の言葉であるパートナーが相応しい段階に移行しつつあること。また、認知症の人の声や思いを大切にするという視点に立つと、認知症当事者がNOという「徘徊」という言葉は使わないようにしたい。そして、認知症は高齢者だけの問題ではなく、地域の課題と捉えた場合は、広い世代で考え、正しく学ぶ必要があるので、小中高校生も巻き込んだ活動が求められている。」熱気あふれる分科会でした。

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最後に、本学福祉学科介護福祉コース4年の黒田和宏君がこのフォーラムに参加して、感想を寄せてくれたのでご紹介します。黒田君は国際福祉、サロン活動に関心をもっていて、来年4月から岡山県立大学大学院保健福祉学研究科に進学し、更に勉強、研究を続けます。

「私は、ボランティア全国フォーラム2017に参加しました。初日は、シンポジウムを通じて、特に「若者の活躍」について、同じ若者としてボランティア等の活動をしている者の活動推進について考えさせられました。二日目は、第7分科会「ボランティア活動を文化として根づかせる」に参加し、「ボランティアの持続」「文化に根付くボランティア」について、事例発表者等とともに、会場全体で白熱ある議論を交わすことができました。私も、他の参加者とともに、学生ボランティアの視点から、持続性ある活動について意見を交わし、疑問をぶつけました。これらを通じ、活動者同士の交流、つながりが得られたことから、大変意義のある時間が過ごせ、大満足でした。」(中司登志美)

 

 

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