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福祉学科の韓国研修(韓国福祉施設見学ツアー)報告(見学2日目~見学最終日編)

2019/05/07福祉学科
福祉学科の韓国研修(韓国福祉施設見学ツアー)の3日目の報告をします。この日が見学日2日目になります。当日3月27日水曜日、ソウル市の天気は快晴でした。

学生たちも韓国のソウル市にいることに慣れてきて、緊張もほぐれてきたようです。また、簡単な韓国語を覚えて積極的に使う姿も見られました。
この日は、ほとんど1日かけて駆け足で施設見学をすることになりました。

この日見学した施設は、京畿道にあるジュンタップ総合社会福祉館、公共シルバー福祉館、地域児童センター、敬老堂、障害者総合福祉館、そして城南市多文化家族支援センターになります。




「私が1番印象に残ったところは、敬老堂と多文化家族支援センターです。敬老堂は、高齢者の地域社会参加を促す仕組みで、ダンスやマッサージなどが行われていました。地域の人々が集まる居場所でたまり場的なものです。このようなところは、日本も学ぶべき必要があると思います。居場所を作ることで、楽しみながら様々なことを学べる環境が整い、介護予防にもつながると思います。
多文化家族支援センターは、大学ではあまり習っていなかったため、どういうところなんだろうと興味がわきました。そこでは外国の人と結婚した両親の子どもは、両親の言語どちらも使えるように教育したり、任意事業として言語が取得できた人は、言語が取得できていない人をサポートしたりしていました。日本ではあまり多文化家族の支援が発達していないので、韓国のように様々な支援ができる体制が整ったらいいなと思いました。」(2年生女性)

「今日はジュンタップ総合社会福祉館に行きました。対象者は幅広くて、子どもから高齢者までだそうです。運営は教会が運営していて、国から運営費や人件費を、事業費を地域の企業などの寄付金で賄われていることを教わりました。福祉館には、相談支援事業、サービス提供事業、地域組織化の事業があります。サービス事業は、趣味ができる場所があったり健康に生きるために本格的な健康器具があったりしました。また、福祉館で施設の人とご飯を食べる機会があったのですが、栄養バランスをとても考えていることがわかりました。」(3年生女性)



「多文化家族支援センターというきちんと法律に基づいて国際結婚をした人の支援をしている施設が特に印象に残りました。日本にもNPO法人が運営しているそういう所があるらしいですが、法律に基づいて運営されているこの施設はすごいなと思いました。国際結婚が多くなっている今、日本にもこういう施設(法律に基づいた)がどんどんできたらいいのになぁ、と思いました。
それから、韓国の店員さんは日本の店員さんよりも異なる言語に対する対応力が高いということが分かりました。いろんな国の人が来ても、すぐに顔を見てその人に合った言葉をかけていたのがすごいと思いました。」(2年生女性)

この日は地元のシング短期大学の新聞社の学生記者が、私たちの研修のことを大学の新聞記事にしたいとインタビューが申し込まれました。





韓国福祉施設見学ツアーもこの日で最後、翌日の早朝にはソウルを発たないといけません。
学生らにとって、忘れられない研修となったようです。

今回の韓国研修の報告会を開催します。開催日が決まりましたら報告いたします。興味のある方は福祉学科にお声かけください。

文章監修:崔銀珠・藤井宏明
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