学科ニュース
『びんご福祉学』で伝統(地場)産業×障害者福祉の学習動画を視聴しました
夏季休業に入りましたね。
学生の皆さんは、前期の大半をオンライン授業で受けていて大変だったと思います。
授業もいったん終わりましたので、ここで前期に福祉学科が行った授業の紹介を行ってみたいと思います。
今回は、『びんご福祉学』です。
この授業は、福祉学科が誇る独自科目の一つです。
福山市などで構成される備後地域の伝統(地場)産業を活かした社会福祉サービスに注目すうことで、地域課題の解決に社会福祉の力を活かす視点を学びます。
今回の授業を成功させるために二つの社会福祉法人が協力してくださいました。
一つは、大学近隣の神辺町にある社会福祉法人にこにこ福祉会です。もう一つは松永エリアにある社会福祉法人虹の会です。それぞれ、福山市の強みを生かした事業展開をしています。
実際には、学生たちを実地見学させる計画でいましたが、コロナ禍により実現ができませんでした。そこで、現地を見学したような体験ができるような動画を作成しました。
にこにこ福祉会では、繊維の町「福山」にある繊維関係の企業と連携して、それぞれから提供された素材を活かし、バッグや各種小物を作っています。また、その繊維業の強みを生かし、さをり織りについても力を入れています。
また、社会福祉法人虹の会では、松永の強みとしての下駄、備後表(畳表)を活かした商品展開をしています。また、地域の人たちの協力を得て、現存する備後絣(びんごかすり)を利用した各種商品もオリジナルで作成しています。
これら商品の製作は、知的障害、身体障害を持った人たちの日中活動等の中でしております。ここで製作した商品が売れることで、サービス利用者の生きがいにもつながっています。
以下に、動画視聴後の感想を紹介します。
「今日の授業を通して、にこにこ福祉会の取り組みなどについて知ることができた。
備後絣やさをり織りを使った商品を作っていることを知り、もっと色んな方ににこにこ福祉会の活動が広まったらいいなと強く感じた。
障害を持っていても社会に参加できる環境があるのはにこにこ福祉会の方や周りの方の努力のおかげなんだなと今日の授業で学ぶことができた。
また、グループディスカッションでは色んな意見が出てとても面白かったし、自分も色んな意見が出せるようになりたいなと思った。」
「社会福祉法人 虹の会は介護をしているだけではなく、利用者が地域に貢献し生きがいや働くことの楽しさを経験してもらうために伝統工芸品である松永の下駄の形をした貯金箱や福山で有名なバラを使ったポプラを製造し、販売していることがわかりました。利用者のできる力を生かし、その人にあった作業や支援を見つけていく取り組みを広島県だけでなく、いろんなところで行われていると思う。地域の町おこしのためにいろんな人が動いていることも知れた。」