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【研究紹介】人の頑張りをきちんとみてあげるにはどうすれば良いだろう?(宗像先生)

2021/11/08経営学科
みなさん、こんにちは。経営学科講師の宗像です。
今回は私が取り組んでいる研究についてご紹介します。

私は管理会計という分野を専門にしており、その中でも業績測定の問題について研究しています。

ところで、みなさんは成績表もしくは通知表にきちんと目を通していますか?
学期末に成績表や通知表がみなさんに配られると思います。
そこには各科目の評定やもしかすると先生からのコメントまでついているかもしれません。

 みなさんはその成績表を見てどう思いましたか?
嬉しかったでしょうか?それともがっかりしたでしょうか?
また成績表を見て「次こそは頑張ろう!」とやる気は出ましたか?
おそらく同じ成績表をもらったとしても、それに対する感じ方は人それぞれだと思います。

 また155段階の数字だけで示される成績表と、各担当科目の先生からのコメントだけで示される成績表ではどちらの方がみなさんのやる気を高めてくれますか?

 “成績をつける”というその裏には、おそらく各学校の先生方が、みなさんに一生懸命勉強を頑張ってほしいとの思いがあるのだと思います。
ですが、受け取るみなさんに成績表を通じてその思いがうまく伝わっているでしょうか?
成績表を見てみなさんのやる気が高まることもあれば、かえって下がってしまうこともあるかもしれません。

実は会社でも似たようなことが起きています。
会社の目的は利益をたくさんあげること、つまりお金儲けです。
そのためには会社にいる人全員が一丸となって同じ方向を目指して行動していく必要があります。
会社にとって好ましい行動を促すために、また好ましくない行動を改善するために会社は部署ごとや従業員ごとに業績を測り、評価します。

しかしその会社側の意図がうまく伝わることもあれば、伝わらないこともあるのです。むしろ伝わらないことの方が多いかもしれません。

会社の部署や従業員の業績(成績)をどう測定し、どう評価すればみんなやる気を出してくれるのか?
また、どうすれば業績を測定することに伴う問題は回避できるのか?というテーマについて日々考えています。 

正解のない問題ですが、少しずつでも良い方向に向かうように、そしてその発展に貢献できるようにと頑張っています。

 (経営学科 宗像講師)

 

 

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