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【こども学科】「浦島太郎」の分析〜卒業研究夏休みも頑張ってます!

2023/09/08こども学科


皆さん,こんにちは。2学期制をとる福山平成大学こども学科では、まだ夏季休業中です。とはいえ,大学は夏休み期間にも,保育実習・教育実習の準備や就職試験の準備,そして卒業研究などのために多くの学生が登校しています。
8月末のある日,川島研究室に卒業研究を進める4年生の学生さんが個別のゼミナール指導のために研究室に来ました。この学生は,保育士として就職が内定していて,卒業研究では,絵本とその読み語りの歴史をテーマとして調査を進めています。この日は,「奈良絵本」と呼ばれる室町時代後期から江戸時代前期頃まで製作されていた絵入り彩色写本の一冊に収められている「浦島太郎」について分析しました。

実際には,「写本」を活字に「翻刻」した文を読む作業です。写真でわかるように,「翻刻」した段階の古文は,高校の古典の教科書に載っている古文のようには,句読点,濁点,改行などの付加はされてません。それにもかかわらず,この学生さんは,高校で古文を学習して身に付けた力で,どんどん音読を進めて行きました。
保育学生としてじょうずに絵本を読むことができる背景には,卒業研究を進めていく大学生としての教養や学修の成果があり,さらにその背景には高校や中学での教科学習で身に付けた力があると感じた瞬間でした。
基礎学力があり,豊かな教養があることは,とても素敵なことです。
きっと,「よい先生」になれると思います。

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