学科ニュース

【福祉学科 研究者紹介】石黒 慶太 先生

2024/05/02福祉学科

4月から、福祉健康学部福祉学科の講師に着任した石黒慶太(いしぐろ けいた)と申します。

主な担当科目は、「障害者福祉」「ソーシャルワーク演習」「ソーシャルワーク実習指導」などです。

私は「障害をめぐる非対称的な関係性」に関する語りや対話に着目した質的研究を行っています。社会において健常者と呼ばれる人たちの権力性や抑圧性、そして健常者を中心とした社会(特に「シスヘテロセクシュアル男性健常者中心主義社会」)の実態を明らかにし、
・ 社会的強者/社会的弱者の非対称的な関係性の変容はどのようにして生じるのか
・ いかにして社会において不可視化された権力性や抑圧性を可視化させ、人びとの自己省察につなげていくか
・ 「差別」や「抑圧」をめぐって一般的に使用される言葉に内在する意味
などに関心をもち、理論と実践だけでなく、日常生活にも架橋する研究を進めています。

そして、障害を「個人の問題」と捉えるのではなく、「社会によって創りだされる(創りだされた)産物」だと捉える「障害の社会モデル」の視点に立つことが重要だと考えています。その視点から考えると、障害を問うことは、世の中の政治や制度、社会規範や文化規範、そして多くの人たちが共有している価値観を問うことにもなります。

学生のみなさんと「そうだよね!」「なるほど!」「でも、こうじゃない?」と討議しながら、誰もが排除されない社会形成を目指して、一緒に行動を起こす仲間になれたらと思っています。

どうぞよろしくお願いします。







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