学科ニュース

　新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんの新しい4年間がはじまりました。保護者の皆様にも、心よりお祝いを申し上げます。

　今年大学に入学した皆さんは、3年前に西日本豪雨を、1年前からは新型コロナウイルス感染症によって社会が大きく変動することを経験しました。災害や感染症が人の生活に大きな影響を与えること、それまであたりまえだったことが、けしてそうではないことをわがこととして実感したのではないでしょうか。

　コロナ禍により、施設で暮らす高齢者と面会ができない、定期的な通院ができず病気の進行に気付くのが遅れる、収入が減って厳しい生活になる、などさまざまな困難を抱える人が増えています。もちろんコロナ禍の前からも、さまざまな問題により生活のしづらさを抱える人がいました。こうした「ふつうの　くらしの　しあわせ」を営めなくなったときに、それぞれが抱える問題を解決し、その人らしい生活を送れるようサポートするのが福祉専門職の役割です。福祉専門職には、問題を解決するための知識や技術、そして専門職倫理に基づいた行動が求められます。

私たち福祉学科では、福祉専門職に必要な知識や技術、専門職倫理を基礎から学ぶことのできるカリキュラムを用意しています。とくに、今年（令和3年）からは、入学後に進路を選べるようにし、段階的に学びを深め、実践力を高められるよう、体制を整えました。

皆さんには、本学での学びを通して、ひとを思いやる気持ちを育むとともに、福祉専門職としてふさわしい知識や技術を身につけてほしいと願っています。そして「来てよかった　卒業してよかった福祉学科」と思ってもらえるよう、福祉学科教員一同でサポートしていきます。

皆さん、福祉学科で共に学び、共に成長していきましょう。私たちは、皆さんを心から歓迎します。

福祉学科　学科長　岡部真智子