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【こども学科】少人数でアットホームなゼミの時間山に登る

2021/05/27こども学科
福山平成大学のある場所は「福山市御幸町上岩成正戸」という地名です。
そして、福山平成大学のちょうど真北に「正戸山」という高さ50mほどの小さな山があります。
広島県に非常事態宣言が出る前(本学がオンライン授業に入る前)、この山に「基礎演習」(ゼミと呼ばれる学修時間)に学生と登ってみました。
自分たちの地域やその歴史について学ぶためです。

   (正戸山からの見た福山平成大学)

福山平成大学の特徴に「少人数教育」というものがあります。
学生の数に対して、教員を多数配置しているという手厚い体制です。
もちろんこども学科も「少人数教育」は売りの一つで、いわゆる「ゼミナール(通称ゼミ)」と呼ばれる教員を囲んで気取らないカジュアルな授業時間は、一人の教員に対して学生は平均5人くらい。
実質的な学びを中心にしつつも、そこでの会話は学生たちの日常生活や悩み、夢まで色々な中身を織り交ぜながら進んでいきます。
それは「教員と学生のフレンドリーな関係」を実感する時間でもあります。

 (正戸山に近づいたところ)

さて、そのゼミの時間に正戸山に登ったのですが、この可愛らしい山にも歴史があります。
高さ50mほどの山。1,2分もすると頂上に到着します。


白馬がいました。
もちろん作り物です。
説明書きには、昭和天皇が乗っておられた馬(の作り物)とのこと。
実は戦前、昭和天皇がこの地でおこなわれていた軍隊の練習の視察に訪れた時、この正戸山から視察されたのです。
確かにこの正戸山からは、西は府中、東は神辺の方までパノラマの景色です。



この福山北部の平野地域は古(いにしえ)からの歴史をもっています。その歴史はお隣の「府中市」の名前にも見ることができます。

この正戸山に登って思い浮かべるのは平安京です。
えっ、平安京? と思われたかもしれません。
実は、794年都が今の京都市中心部に遷都された時、風水の考え方によってあの地が選ばれたと言われています。
風水では、北に山、東に川、西に道、南に水(池、海)の地がベストとされます。
そしてその京都の市街地を南北に貫く千本通り(かつての朱雀大路)の真北ににこの正戸山と同じように高さ50mほどの山、船岡山が鎮座しています。
福山平成大学も正戸山によって守られているのかもしれませんね。


近くに書いてあった説明書きを読むと、遡ること戦国時代、こちらには山城があり、攻防戦もおこなわれたようです。


今は、福山市の北部郊外として発展を続けるこの地にも、確かな先人の歩みがあるのでした。
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