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【こども学科】公開講座担当教員インタビュー川島 範章 教授

2021/08/25こども学科

 福山平成大学では、毎年『公開講座』と題して、各学科所属の教員が広く一般の参加者に向けての、講座を開設しています。こども学科では、川島範章教授「生涯発達の視点から地域の教育・共生を考える」をテーマに、担当いたします。

■公開講座では、どのようなテーマでお話をされるのでしょうか?

 「生涯発達の視点から地域の教育・共生を考える」というテーマでお話しさせていただきます。発達とは個人の生涯をとおしての変化をいうのですが,今回は,「持続可能な地域社会を考える」という大きなテーマがありますので,心理学の発達理論を手がかりに,少子化,人口減少と地域偏在化など社会環境が大きく変化している地域の教育や共生の問題について考えたいと思っています。

■こども学科はどんな学科でしょうか?

 保育士,幼稚園教諭,小学校教諭など希望する職業をイメージしながら,こどもの育ちと学びについて専門的知識と技術を身に付けていく学科です。資格取得のためだけならもっと詰め込んで勉強する養成機関もあると思いますが,4年間をかけてじっくり学ぶことで,こども学を修めた専門家として自信を持って社会で活躍できると思っています。

■こども学科の学生には、どのように育ってもらいたいと思っていますか?

 臨床心理学の大家である河合隼雄先生のことばに「ふたつよいことさてないものよ」というのがあります。幸せが幸せとは限らない,不幸が不幸とは限らない,物事には表裏両面があるという教えですが,私はこのことは,こどもの理解や援助にも当てはまることだと思っています。なぜなら,こどもに関することは今日明日に結果がでることと遠い将来において達成されるこというように近くにも遠くにも目標や結果があるからです。
 福山平成大学こども学科では,0歳から5歳(乳児・幼児保育,幼児教育)だけでなく,6歳から12歳(小学校教育)あるいは18歳(児童福祉)までを幅広く学ぶことができます。保育,幼児教育のこともよく理解している小学校の先生,小学校教育もよく理解している保育園や幼稚園の先生,18歳までのこどもや家庭の福祉に関することもよく理解している先生として,こどもの今と未来に向き合うことができる専門職として活躍してほしいと思っています。

■先生の専門領域を教えて下さい。また、なぜその専門を深めたいと思われたのか、もしきっかけがあるなら教えて下さい。

 専門領域は,教育心理学と発達心理学です。また,その応用分野として学校心理学と臨床発達心理学に関心があり,学校心理士スーパーバイザー資格,臨床発達心理士スーパーバイザー資格を持っています。
 高等学校,高等専門学校,大学において,長年,教育相談や学生相談の仕事をしてきましたので,これらの分野や資格に関係するところを専門とするようになりました。

■学生時代に思い出に残っていることを教えて下さい。

 当たり障りのないお話をするのであれば,専門科目の勉強の楽しさや,ゼミでの語らい,卒業論文での苦労などがありますが,楽しい思い出は?となると,広々として真新しくきれいなキャンパス,安くて美味しい学食やカフェ,先生や同級生とのゼミ旅行,華やかな卒業記念パーティーなどです。大学生活には,授業以外のプラスαがいっぱいありました。高校時代は,当時新鮮であったコンピュータ関係の専門学校への進学も考えたのですが,これらのプラスαを含めると大学生活はとてもかけがえのないものになったと思っています。

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