学科ニュース

【福祉学科 授業紹介】「福祉健康科学入門」 第8回 介護技術への招待~身体性から理解するケア  

2022/06/11福祉学科

福祉学科には、3つの履修モデルがあります。そのうちの一つ「介護ソーシャルワーク履修モデル」に関係する介護技術について「ケア」の視点で解説しました。

「ケア」は、注意、配慮、〔人の〕世話、介護、〔子どもなどの〕監督、保護といった意味で使われます。「ケア」の意味は多数存在しますが、そこには関心を深く抱き、配慮をしていく姿勢があると言えます。

 

よく「心のケア」といった言葉も耳にしますが、今回は「身体へのケア」を中心に解説をしました。それは、「心」と「身体」はつながっており、身体のケアを通じて心も含めた心身の健康につながると考えているからです。

皮膚等の感覚受容器を通じて、外界からの刺激(stimulus)は私たちに感覚(sensation)を与え、それらが統合されることによって概念としてまとまります。例えば、他人から与えられた刺激によって、自分が「大切にされている」あるいは「大切に扱われていない」と認知(cognition)されることにつながります。

 

介護福祉士が行う介護技術は、「心地よさ」が伴わなければいけないと私は考えています。それは、介護が必要となった人が「大切にされている」と感じることにつながり、自尊心を高めることにも役立つからです。それは、身体の機能低下をそれ以上悪化させないことにも貢献します。

今回は、介護技術の持つ意味を、「ケア」そして「身体感覚」から説明をしてみました。

多くの人が介護福祉士を目指してくれることを願っております。

 

教授 藤井 宏明

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