学科ニュース

【福祉学科】「ダウン症の人はアルツハイマー病を合併しやすい」もみじ福祉会の認知症研修、スーパーバイザーを担当

2022/12/02福祉学科
学生時代に関わっていた、広島市で1980年から障害者支援を行っている社会福祉法人もみじ福祉会の理事長から、「知的障害のある仲間(その法人では利用者のことを仲間と呼んでいます)達に認知症の症状がみられる。どう接して良いのか職員が戸惑っているので、助言をもらえないだろうか。また職員に研修を行ってもらえないだろうか。」と連絡があったのは、今年の春の頃でした。

世界的にはダウン症の人は50歳代で30%、60歳代では50%以上の人がアルツハイマー病を合併することは周知の事実なのですが、わが国の障害者福祉の関係者のなかではあまりよく知られていません。また、高齢者の認知症に関わっている人々も、このことにはあまり関心をもっていません。

認知症の人と家族の支援を研究テーマにしている私自身も、これまでは知的障害のある人の認知症のことを十分理解していなかったので、慌てて勉強をしました。そして今年5月から法人に出向き、事例検討会にスーパーバイザーとして参加したり、職員対象に認知症の研修会を実施したりしてきました。

この度、法人ニュースにそのことが掲載されましたので、転載の許可を理事長にいただき掲載します。(福祉学科教員:中司登志美)



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