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【経営学科】東南アジア海外研修(ベトナム)に行きました ③

2024/03/14経営学科
東南アジア海外研修(ベトナム)に行きました②」に続いて、今回からは研修の様子をお知らせします。
 
海外研修2日目(12/11)午前の様子について、お話しします。
渡航先:ベトナム・ホーチミン市研修期間:2023年12月10日(日)~12月14日(木) 4泊5日訪問先:JETRO(日本貿易振興機構)ホーチミン事務所、JICA(国際協力機構)ホーチミン事務所、イオン・ベトナム(ビン・タン店)、佐藤産業・ベトナム、福山合成・ベトナム参加者:10名(経営学科3年生8名・4年生2名) 初日(12/10)は、もっぱら飛行機での移動で1日が過ぎました。2日目(12/11)から本格的に研修が始まります。現地に進出している日系企業が現地ベトナムではどのような環境下で事業活動をしているのかを知るため、2日目の午前中には、JETRO(日本貿易振興機構)訪問しました。 JETROホーチミン事務所では、ベトナム、特にホーチミンなどベトナム南部の経済事情および進出日系企業動向について詳細な説明をしていただきました。内容は次のとおりです。・ベトナムの人口は2023年の速報値では1億人を超えている(2022年12月末、9,946万人)。・2022年に1人あたりGDPが4,000ドルを超えた(耐久消費財の売れはじめるのが3,000ドル以上で、四輪車が売れはじめるのが5,000ドルから)。今のベトナムは、50年前の日本と同じような状況にあると言える。・ベトナムの北部と南部とでは地域性が異なる。北部には四季があり、北部の人は伝統を大切にし、消費よりも貯蓄を志向する。一方、南部は雨季と乾季の二季で、南部の人はおおらかで楽観的(お金をもらったら、先のことを考えずに使う)であり、新しもの好きで消費志向が高い。・ベトナムの経済は、安定して成長しており、コロナ禍であっても成長している。ただ、2022年第4四半期頃の不動産業界の不況、世界経済の停滞の影響により、現在のベトナムの景気はよくない。・北部(ハノイ)および南部では、輸出加工型企業の人材の取り合いになってきているので、中部(ダナン)への進出が増えている。 他にも、消費(小売りサービス)市場の概況、自動車市場や電力事情についてお話しを聞くことができました。次に、JETROホーチミン事務所の近所にあるJICA(国際協力機構)ホーチミン事務所を訪問しました。

 
 JICAホーチミン事務所では、ベトナムの社会経済と海外協力隊の取り組みについて説明していただいた。1992年にベトナムへのODAが開始された。当時、ベトナムが負っていた債務を邦銀などと協力して、借り替えるところからはじまったとのことです。1990年代、2000年代、2010年代に分けて、ベトナムの社会情勢やODAの概要について説明をしていただけました。次いで、海外協力隊のベトナムでの活動について紹介していただきました。メコン川河口地帯での塩害対策、ホーチミン市内の大学での日本語講師としての活動、理学療法士や作業療法士の活動、カントー市での観光開発に関する活動事例について紹介していただきました。最後に、円安のため、金銭負担が重くなっていますが、カントー市は物価が安くて、生活費も安価で済むので、学生たちにカントー市の大学への短期留学を勧めていらっしゃいました。
 

 JETROとJICAの2箇所を訪問して、学生からは、「ベトナムの現在に至るまでの成長の軌跡や地理的な優位性などから企業の投資家などの参入の経緯について知ることができた」との感想を聞くことができました。
 2日目午後の様子については、改めてお知らせします。
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