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【福祉学科】「役割があるデイサービス」を訪問!

2024/07/20福祉学科

福祉学科では、3年生以上が履修できる高度専門科目があります。その中の一つ「ノーマライゼーション特講」では、今回福山市にある「のんびりデイサービス 桜の里」を見学しました。

この施設を見学先とした理由は、利用者さんに「役割」を作ることを大事に考えている施設だからです。
多くの介護サービスでは、利用者さんの自立を大事に考えて、リハビリやレクリエーションが行われています。そのことはもちろん大切なことですが、桜の里では、お一人おひとりに何らかの役割を担っていただき、生きがいを感じていただけるよう、さまざまなしかけを設けています。

空き家を改修して作られたデイサービスは、施設というよりも、近所の誰かのおうちのようで、やわらかい空気が流れていました。
施設入所をした元利用者さんの犬が施設で飼われていたり、職員さんの未就学のお子さんもいっしょに出勤(?)したりと、「ふつう」の暮らしがたくさん見られました。



学生は、施設長からこの施設を始めた経緯や、高齢者に役割が必要な理由についてお話を伺い、その後、施設を見学しました。



高校球児が使うボールをきれいにして高校に戻しています。ボール磨きの縁で試合の応援に行けるとよいですね。



施設の前には畑が広がっています。育て、収穫してみなさんで食べるとか。我々もキュウリをいただきました。

見学に行った学生からは、「今まで見学にいった施設とは、見た目も内容も違って、こうした施設があることに驚きました」「小さな子どもが自然とお年寄りと触れ合える環境はいいですね」といった声があがりました。
「ノーマライゼーション」とは、障害のある方や高齢者といった社会的に弱い立場に置かれる方を特別視することなく、誰もが同じ社会の一員として平等に生活できる社会を目指していこうとする考え方です。
この考えが広まり、誰もがふつうに暮らせる世の中にしていくために、学生は今日も社会福祉を学びます。

文責 岡部真智子
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