学科ニュース
【福祉学科】 高等学校教育研究会家庭科部会で「ICT・介護ロボット」講義と演習
8月4日(月)、広島県立御調高等学校で「令和7年度 広島県高等学校教育研究会家庭科部会 尾三地区研修会」が開催され、福祉学科の大塚和美先生が講師を務めました。
高等学校家庭科は学習指導要領の改訂により、福祉を学ぶ単元が増えています。しかし、高校の家庭科の先生方には福祉の最新情報の入手が難しいようでしたので、今回は福祉・介護分野のテクノロジーについての講義と介護ロボットの体験をしていただきました。
講義では、超高齢社会を迎えた我が国の福祉や介護の課題について説明しました。さらに、福祉・介護人材不足への対応として、近年導入されている「介護テクノロジー」に焦点をあてて説明しました。

演習では、日本基準寝具株式会社様のご協力で「移乗サポートロボットHug」、「アシストウォーカーRT.2」、「AI音声入力アプリ ハナスト」、「介護業務支援ソフト ほのぼのTALK」の4機種を用意し、先生方に体験していただきました。

<写真は、御調高等学校からご提供いただきました>
参加された先生方からのご感想が事務局より届きましたので一部をご紹介します。
- 最新の介護を知ることができました。生徒も教員も古い、辛い介護しか知らないところだったので、明るいものが知れてよかったです。
- 知らないことばかりで、目からウロコでした。介護ロボットを実際に使ってみて、介護に対するイメージも変わりました。生徒にも、意識の変容を起こすことが出来れば…と思いました。
- 介護ロボットに初めて触れることができました。現場で活用されていることや、介護の職が変わっていることを知ることができて、新鮮でした。生徒が体験できれば、仕事を選ぶ選択肢が増えるのではないかと感じました。
福祉・介護分野では、ICT(情報通信技術)を用いた記録等のデジタル化(ネットワーク通信を利用した情報の共有)を進めています。介護職員の負担軽減と利用者のQOLの向上を目的に、介護分野では介護ロボットの導入が促進されています。
福祉学科では、昨年度より学生達にも最先端のテクノロジーに慣れてほしいと考えて、高校の先生方に体験していただいたような授業を展開しています。将来は、福祉や介護の現場で、ICT化(デジタル化)や介護ロボットの導入にリーダーシップを発揮できる福祉・介護人材の養成を目指して、今年度よりカリキュラム改正を実施しました。今後も「ICT・介護ロボット」の教育に邁進して参ります。
