学科ニュース
【福祉学科】「ガーデンカフェ」で「新しい認知症観」を語る
8月23日(土)に、福山市新市町の認知症カフェ「ガーデンカフェ」からの依頼を受けて、福祉学科の中司が「新しい認知症観」について話をしてきました。
認知症になることを恐れるのではなく、誰もが認知症になり得る状況にあっては、備えることに意味があること。わが国の認知症の歴史を紐解きながら、2023年に成立した「認知症基本法」2024年の「認知症基本計画」の意義を説明しました。認知症になるとなにもわからなくなる、何もできなくなるという誤解から解き放たれて、認知症になってからも、一人一人が個人としてできることややりたいことがあり、希望をもって自分らしく暮らし続けることができることを多くの認知症本人希望大使が訴えている。認知症の人の意見や話しを聞き、認知症の人の基本的人権を保障する社会へ変革する時代が到来していることを話しました。
認知症カフェは、学びの時間と語らいの時間が重要です。そのため今回は各テーブルにタブレットを置いていただき、動画をテーブルごとに視聴し、語り合ってもらいました。
また、スマートフォンを利用しLINEアプリを入れている方には、動画や情報のURLをお送りし、講演で紹介したYouTube動画等が自宅でも観れるようにしてみました。
(高知市公式チャンネル「私たちの物語」〜ひとりやないきね〜)
(福岡チャンネル「認知症の人にもやさしいデザイン」)
(なかまある・認知症の人が使いやすいガスコンロの開発・リンナイセイフル・プラス)
たくさんの高齢者がスマホを使っていました。認知機能が低下した時、例えば日時が分からなくなったときや道に迷った時もスマホで補えることが多いことも話しました。
ガーデンカフェは、2014年10月に私が初めて立ち上げた認知症カフェですが、2023年に個人的な事情で代表を辞し運営から離れました。大変迷惑をかけてしまったのですが、今回声をかけていただいて大変有難かったです。
現在は社会福祉法人新市福祉会ローカルコモンズしんいちガーデンテラス、社会医療法人社団陽正会寺岡記念病院、福山市地域包括支援センター新市が引き継いで運営をされています。
お土産に、ガーデンテラス障害者就労継続支援B型事業所で作っているニューヨークスタイルチーズケーキをいただきました。大変美味しかったです。
(文責:中司登志美)
https://www.heisei-u.ac.jp/news/2025/0825_183001_5616.html
