学科ニュース
【福祉学科】2年目を迎えた福山北特別支援学校「介護助手」の体験学習
10月24日(金)、広島県立福山北特別支援学校 高等部1年1組、2組の生徒さん達と先生方が、「介護助手」の仕事を体験するために本学へ来られました。
介護福祉分野は、特に人手不足が顕著な業種・分野です。現在は、外国人労働者の雇用や、ICT機器、介護ロボットの導入を促進した効率的な介護を行っています。一方で、専門職が担う「直接介護」と資格がない人もできる「間接介護」に介護業務を整理して、間接介護は元気な高齢者や障がい者に参加してもらおうという動きがあります。
福山北特別支援学校でも、生徒さん達の卒業後の進路に介護助手の仕事を考えられているということで相談を受け、昨年、福祉学科 介護福祉専攻 助教の大塚が協力を申し出ました。この日は、2年目となる介護助手の講義と演習の授業を実施しました。介護福祉専攻2年の学生達がデモンストレーションとサポートをしました。
講義では、介護助手の仕事内容と食事場面での配膳と下膳のポイントを説明しました。演習では、実際にご飯、みそ汁、主菜と副菜、箸とスプーンにお茶が乗った重いお盆を持ち、名札を見て、利用者役の学生の元へこぼさないように、失礼がないように運びました。また、下膳の時は、残った食事量を専門職役の学生にチェックしてもらってから、残飯や食器を片付けました。緊張しながらも「〇〇さん、お食事の用意ができました」と大きな声で言葉かけをし、腰をかがめて利用者役の学生と視線を合わせて配膳する姿勢はとても素晴らしかったです。また、同じクラスの仲間同士で助け合う姿も見られ、うまくできたら大きな拍手が起こる瞬間がたくさんありました。
生徒さん達から、「話しかける時、緊張したぁ!」「うまくできて、嬉しかったぁ!」などの感想が聞くことができました。
介護助手の仕事は、福祉分野では大変関心のあるテーマで、この日は毎日新聞社の取材がありました。
次回、12月のベッドメイキングの体験学習でお会いできる日を楽しみにしています。
(文責 大塚和美)
大塚の講義の様子
配膳のデモンストレーション
