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卒業生・修了生の皆さんへ 学長挨拶

2020/03/21お知らせ

「信念をもって一歩一歩前進」

 卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。また、大学院を修了される皆さん、専攻科を修了される皆さん、修了おめでとうございます。教職員、在学生を代表しまして、心からお祝い申し上げます。
  卒業生、修了生の皆さんの今日の喜びは、本学に入学以来今日までの皆さんの努力の賜物であることは 言うまでもありませんが、同時に、保証人の方々の暖かい支援のおかげです。保証人におかれましては、 きびしい経済状況の中、ご子弟が卒業を迎えられて安堵されておられることでしょう。
  卒業生の皆さんは、本学に入学してから4年間、大きく成長されたと思います。在学中、学修はもちろんのこと、 サークル活動、ボランティア活動などに精一杯励まれました。その結果、多くの人が国家資格や教員免許状、 専門分野の資格を取得されました。このような成果の背景には並々ならぬ努力があり、身に付けられた精神力は、 将来必ず役に立つと確信いたします。
 卒業生の皆さんの今日があるのは、保証人の方々の精神的そして 経済的な支えがあってのことであり、地域社会の多くの方々の深いご理解の中で、先輩や学友たちとの深い交わり、 先生方の熱心な指導のお陰で、皆さんの豊かな人間性が培われました。皆さんは、このことをしっかりと肝に銘じ、 感謝の気持ちを新たにしていただきたいと思います。
 さて、皆さんは、今まさに社会人として社会という大海原に 一歩を踏み出そうとしています。それは、家族や大学から守られた学生という立場から、 自ら道を切り開いて社会の一員として生きていくための第一歩です。また、これは人生の中で大きな節目のときでもあります。卒業生の皆さんのほとんどが、就職されると思います。就職するということは、社会の一員となることですが、 いままで置かれていた環境が大きく変わり、それに対応する必要があります。これは、自分自身を見つめ直すよい機会です。 学生時代に築いてきたことを生かし、自分を再認識して、自信をもって新しい一歩を踏み出していただきたいと思います。
 最近のニュースを見ていると、気候変動による台風や豪雨の自然災害、大国の自国主義の台頭による国際情勢の変化、新型肺炎ウィルスの出現など、今まで予想できなかったことが次々に起きています。 皆さんも、社会に出ると、大学で学んだ理想からかけ離れた状況に遭遇することが多々あり、臨機応変に対応することが 求められます。新しい問題を解決すること、それは大変なことですが、信念をもって粘り強く取り組んでください。 そして、大事なことは良い人間関係を作ることです。組織の中で仕事をするということは、信頼関係を作り、 決められたルールの中で共同作業をすることにほかなりません。
 このように、皆さんの歩く道は、平坦な道だけではないと思います。険しい坂道があり、大きな壁が立ちはだかるかもしれません。大学で学んだことを基礎にして、常に新しい知識を吸収し、的確な判断力をもって、そのときの課題に対応できるよう精進していただきたいと思います。そして、目標に向かって一歩一歩、自分自身のやり方で自信をもって前進してください。
 最後に、皆さんの新しい人生の門出に、健康に注意され、福山平成大学の卒業生であることに誇りをもって社会のリーダーとしてご活躍されますよう祈念しまして、式辞といたします。
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